みんなが知りたい社会労務士のアレコレ 久保輝雄

Last Updated on 更新日2018.3.27 by

社会労務士の久保輝雄さんにお話を伺いました。「企業」から「起業」へ、社会労務士を16年やっている久保さんだから分かる、企業の中での働き方と起業後の働き方について迫ることが出来ました。今、士業で独立を考えている方には絶対に読んでいただきたいお話です。

h2>現在は、どのようなサービスを行っているのですか?

社会保険労務士の基本は、社会保険の手続きを行ったりするのが、ベースになります。

単に手続きをするだけではなく、いわゆる労務相談。従業員をどのように雇うか、辞めさせるか。それらを、法律の観点からアドバイスしたりします。

ですが、結局人に対することですから、例えば、やめさせるにはこういう言葉を使った方が良いですよ、というような、やりとりも含めた、手続きの流れをアドバイスをしていくのが基本的な仕事ですね。

人を雇った、辞めることは、会社でいうと総務とか人事の役割です。

中小企業だとそこに人員を割けないので、代わりにその部分を担うという感じです。他にもこまごました事務手続きとかも私たちが代わりにやったりします。

中小企業の社長は、立ち上げたりすると大抵1人ですから、最初はすべて1人でやるわけです。

会社は売上を上げ続けなければいけないですよね。でも、「こまごました事務が忙しくて、営業に行けません」だとか(笑)そういうことやってたら、本末転倒じゃないですか(笑)。

ですから、事務手続き等を、全部社労士さんに投げてもらうというわけです。

久保さんが自信を持っているサービスの特長は何ですか?

僕が言えるのは、やっぱり経験かな。16年やっているので。また、最初に資格をとって入った事務所が、「大手一流上場企業」から「従業員が1,2人ぐらいしかいない小規模企業」まで、お客さんの幅が広くて、さらに、「製造業」から、「流通業」までいろんな業種の方を担当してきたので、そういう意味でいうと幅広い経験っていう部分はありますよね。

後は、話をじっくり聞く、というのがあります。前の事務所では、当然サラリーマンだったので、同じ給料払っているなら、どれだけ効率よく仕事をやるか、が必要になってきます。

そうするとお客さん一人当たりにかけられる時間は限られてくる。また、残業してしまうと残業代が発生しますから、会社からしてみれば、「困ります」という話になってくるんですね。

なので、相手がまだ話したそうだなぁと思っているところを切って切って切って……って、やっていました。
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でも今個人になったことで、腰を据えて話を聞けるようになりました。

なぜ、そのサービスを始めようと思ったのですか?

これは就職活動の時期までさかのぼります。

大学時代、自分はサークルで茶道をやっていました。茶道って他の大学に招待状を送って、お茶会を開くんですね。で、ただ送っても効果が薄いですから、自分からお茶会に出向いて、そこで他校の人と口約束をしてしまうんです(笑)
そうやってお茶会を開催していました。

それを考えた時、何がやれるのか、どういう事が好きなのかと思ったら、人と会うこと、人と話すことだったんですね。

それで、営業が合ってるのかな、と思って、酸素とかを売る専門商社に入社しました。

でも、配属されたところが自分と合わなくて、結局2年でやめてしまったんですね。主に上司と上手くいかなかったのが原因です。

その時の上司が普段の何気ない世間話で、「俺なんかもう20年もしたら定年だし」とか言い出すんですね。早すぎるんじゃないかと(笑)

でも、サラリーマンである以上、上司との相性の問題は避けられないと思いました。

ですから、将来は独立したいと思ったのです。でも、何かを作り出そうという独創性が自分にはなかったので、そうすると資格かな?と。

そこで見つけたのが社労士の資格だったんです。

なぜ、独立・開業しようと思ったのですか?

先ほどもありましたが、上司を持たずに働きたいな、と思ったのがきっかけですね。それで、社会保険労務士の資格を、会社をやめて2年でとって、大手の事務所に行ったわけです。

この事務所っていうのは、商売的には成功していると思います。でも、その時の社長と今の合同でやらせてもらってる藤原では、全然タイプが違うんですよ。当たり前ですけど。

前の事務所では、結局サラリーマンだったので、効率的に動かなくてはいけなかったのです。なので、お客様がすごく話したそうにしているので、聞いていると、当時の上司が後ろに来て「久保、電話長いぞ」と、言ってくるわけです。

代わって藤原はというと、じっくりお客さんの話を聞いています。

社労士として開業するというのは、みんな個人事業主ということなので、同じ仕事をしているにも関わらず、仕事のやり方もお客さんとの接し方もみんな違います。

そういう意味で、今は腰を据えて、お客さんの話を聞けていると思います。
司法書士の集客

今後の会社の目標は何ですか?

まずは、今やっている合同事務所の2人で、法人の会社を作りたいと考えています。サービスを厚くするためには人を雇わないといけないのかな、と思うところもありますね。

後は、ぼく今年、本を出させてもらったんです。仕事紹介をいただいて、まさか自分が本を書くなんてことになるとは思わなかったですが(笑)

社労士ってちょっと敷居が高いんですよ。資格の影響かは分からないですが。ですから、もうちょっと社労士の知名度を上げていきたいです。

会社を立ち上げた時、税理士を頼む人って9割が頼むんですけど、社労士を頼む人っていうのは、3~4割程度なんですよ。

資格業っていうと、弁護士ですとか行政書士ですとかが、パッと出てきますよね。テレビに出ますと、知名度は劇的に上がります。

でも、社労士ってちょっと、テレビとかドラマとかなり扱いずらいんですよね。

ですのでちょっと難しいですけれども、もう少し知名度を上げていきたいと思っています。

最後に、このページをご覧の皆さんにメッセージをお願いします

誰でもそうかもしれないですけれど、あの時もうちょっとこうしておけばよかったかもしれない!と思う事ってあると思うんですよね。

自分も前は、社労士になった時に、独立するつもりではいたけれど、サラリーマンというのをやっていると、いつしかそれをどっかに忘れてしまうことがあるんです。

将来独立するためには、こういう準備をしなくてはいけない、というのを考えているようで考えてなかったりとか。結果的に僕が独立できたのも、いろいろなご縁があったからこそ、できていることですから、そういう意味でいうならば、準備ということも大事だと思います。

後は、ご縁って本当に大事だしそれを活かすも殺すも自分次第だと思っています。

だけど、こうしたいと思ったらやった方が良いですね。やらない後悔よりやった後悔の方がいいと思います。
やらかしたって事もあるんですけれどね(笑)でも、そこには何か欠けていた。やらなければいけないことをやっていなかったということがあると思います。

自分もそういう後悔だけはしないようにこれからもしたいな、と思います。

まとめ

自分がしたい働き方を実現するために、資格をとり独立までした久保さん。独立後の久保さん自身は、腰を据えてお客さんと向き合える今の働き方が、肌にあっているようです。

久保さんは社労士になってから、同じ仕事に関わらず、人によって仕事のやり方やお客さんとの接し方が皆違うと気づきました。
その中で、自身の理想とする働き方を目指すなら独立が1番の近道と言えるかもしれません。

独立を迷われる方も多いと思いますが、久保さんは最後に、やらない後悔よりもやった後悔の方が大切と強調していました。
自分のなかで、こうしたいと思う気持ちがあるならそれを行動に移していって欲しいと思います。

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