Last Updated on 更新日2018.1.19 by
私たちはビジネスの場において、何を基準に人を選ぶのでしょうか。人柄、相性、経験、知識、高い、安い……などいくつも思いつくでしょう。
しかし、もっとシンプルなことかもしれません。
法律事務所から独立してから顧客に選ばれ、成果を出し続けている、弁護士の米澤章吾さんはあることを大事にしているので、多くの弁護士の中から選ばれ続けています。
それは「対応の早さ」です。
これは顧客の目線に立った時に選ばれる理由がわかると思います。対応を早くすることで安心感が生まれ、信頼関係が出来上がっていきます。ましてや、弁護士のように顧客の不安を解決するような仕事では対応の早さは、顧客にとって大きな魅力になります。皆さんは、顧客の求めるものを理解していますか?またそれを提供できていますか?
理想をわかっていながらも実現できないことは多くあります。
だからこそ、米澤さんのようにその理想を提供できることが、強みになります。
また、『弁護士らしくない弁護士』を米澤さんは目指しています。Facebookの写真では『固い』『真面目』といった印象を持つ弁護士のイメージとは対照的にユニークな写真をあげていたり、前述した通り弁護士は案件を多く抱えているため対応が遅くなりそうなところ対応が早かったり、一般的に弁護士がどのように見えているかを認識しながら、そのイメージと違った振る舞いをすることで、差別化することができているのです。
このように客観的なイメージを理解しながら、そのイメージに変化を作ることで『弁護士らしくない弁護士』
になれているのです。
何をすれば変化を生み出すことができるのか分かりますか?ルールを無視した変化はだれにも理解されません。ルールやイメージを理解した上で、どんなニーズがあるのか、どこが足りていないのかを理解しながら変化を探すことで、米澤さんのように『らしくない』良さを作ることができるのです。
あなたは、『○○らしくない』人になれていますか?
選ばれる理由
4S4Y
米澤さんは弁護士の中からなぜ選ばれるのでしょうか。その答えは対応の早さにあります。一般的に弁護士はいくつもの案件を抱えるので、後回しにし易いものは、優先順位が下がってしまいます。しかし、米澤さんはそういった細かい案件にも、丁寧に素早く対応しています。
米澤さんが掲げるキーワードとして4S4Yというものがあります。これは、(S)即時に動き(S)真摯で(S)強かな(S)参謀でありながら(Y)やさしく(Y)寄り添う(Y)あなたの(your)(Y)の拠り所 という意味です。
即時に動き対応を早くする小まめさこそが、顧客にとっては選ぶ理由になります。
対応の早さから生まれるものは多くあります。その一つが信頼です。
対応の早さは、米澤さんのイメージを作り上げるうえでとても重要になっています。弁護士として、顧客との信頼関係は切っても切れないものです。しかし、信頼とは簡単にできるのものではありません。信頼を得るために時間をかける事も大事な要素ですが、一つの要素が影響して信頼を勝ち取ることもできます。
これは、ハロー効果といわれるもので一つの行動がその他の要素の判断材料にも使われるという心理現象です。米澤さんの場合、対応が速い人ということが、困ったことを相談しやすいことや信頼できる人、頼りになるという印象にまでなっているのです。
ハロー効果
自分改革
米澤さんの交流関係は広く、出会った人たちと、いくつもの繋がりの中で支えあっています。しかし、米澤さんは以前から社交的だったわけではなく、むしろ内向的な性格でした。
「私は以前、今とは対照的に交流の機会に出るのは苦手でした。しかし、何度も朝会や交流会を繰り返すことで、性格を変化させることができました。」
自分の殻を何度も破ることで、人との関係性を築いてきました。世の中にはたくさんの壁があります。その一つが自分自身を壊すことだと思います。変化するのは怖くて面倒で、その変化によってこの先どうなるかわかりません。しかし、米澤さんは変化しました。自分の変化が今を作ることをわかっていたからです。
殻を破ることをしてみましょう。今のままでいることは、今の人生が平行線にずっとあるだけです。皆さんはきっと何かに挑戦する、したい人だと思います。ならば、まずいつもの日々に意識的に少しだけ変化を生んでください。
しゃべり方、人との付き合い方、仕事での考え方、ほんの少しでいいので変化を起こしてください。そうすることで環境が変化します。環境の変化は人を別人にする大切なきっかけになります。
米澤さんのように何度も何度も殻を破ってみてください。殻を破ったからこそ、米澤さんは他にはない魅力的な弁護士になれているのだと思います。
弁護士らしくない弁護士
弁護士とは本来、大きなトラブルを抱え、最終的にどうしていいかわからず頭を抱えている人が頼るような場だと思います。現在、弁護士への法律相談件数は年間に約60万人ほどいて、相続問題・遺言問題、男女関係、借金問題の順に多いです。相談者が抱えてくる問題は、大きく膨れ上がっていて何をしていいのかわからない状態になっていることが多いです。
しかし、米澤さんはこのように、膨れ上がった問題に対しては、大事になる前にもっと早く手を打てないかを考え、常日頃から「こんなことで相談していいのかな」「まだ大丈夫か」と感じるような小さな相談や悩みに対して、相談してもらえるような弁護士として活躍しています。
それは、前述した通り、素早く動くだけでなく各地を飛び回りながら、セミナーなど多くの接点を持つことで、顧客が、米澤さんというキャラクターを知り、何より安心するからです。
「この人に頼ってみよう。」「信頼できる人だ」というのは実際に顔を合わせて初めて理解できるようなところもあると思います。この点を米澤さんは、しっかりと考えながら行動に移し、自分がどう人から見えているのかを考えているように感じました。弁護士というのは、顧客との信頼関係を大切にする側面があると思います。
その点でいうと米澤さんはセミナーや紹介で自分のことを認知させ安心感を与え、さらに些細な相談でも迅速に動くので安心感から「この人に任せてよかった」という信頼関係が出来上がってきます。
自己演出
また、インタビュー前に、Facebookで米澤さんに関する情報を集めていると「弁護士」という職業からは想像できないようなユニークな写真がたくさんありました。これは、弁護士という固い、気難しいといった一般的な見え方ではなく、どうしたらもっと気軽に自分を認知してくれる方法を考えての行動だと思います。
米澤さんは弁護士らしくない弁護士を目指しているといっていました。それは、4S4Yの考え方、行動だけでなく自分の見せ方を工夫しているからこそ顧客から信頼され、関係性の強い人脈作りができているのだと思います。
このように、皆さんは自分の信念としている部分と行動に対して関係性をもてていますか?また、それを客観的にその自分をとらえられていますか?客観的な視点で自分を見ることはとても難しいはずです。正解のわからないまま闇雲に自分を変化させても効果を期待できません。また、人から自分がどう見えているか聞いても、その人はあなたの一部の側面しか知りません。
仕事の側面、プライベートの側面、二人でいる時の側面、大勢でいる時の……などあなたを客観的に判断するのは、他人でも難しいことです。では、どうするか。それは、自分で自分を眺めることです。
やみくもにではありません。誰か知り合いになり切って自分自身と一人二役で対話するのです。こうすることで、自分を客観的にみえて強みや弱みが浮かんでくるはずです。この方法をエンプティチェアといいます。
エンプティチェア
まとめ
米澤さんは自分の見せ方を誰よりも理解して、自分の見え方を考えその理想像に向けて行動してきた人だと思います。皆さんも、米澤さんのように理想の自分の像を探し今何が足りなくて、何をすればいいのかを考えてみてください。今までの自分に変化という革命を起こして下さい。
そうすることで、米澤さんのように顧客に選ばれる『らしくなさ』を生み出せるはずです。
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