先生業のホームページが”オンリーワン&ナンバーワン”になるために

Last Updated on 更新日2018.7.3 by

「選ばれる先生」になるために

「あなたはオンリーワンの存在にならなくてはならない」

言うのは簡単です。もちろん先生業としてオンリーワンの存在になれるのであれば、誰でもなりたいと考えます。しかし、具体的にどうやって?と言われたら、即答できる方は少ないはずです。

この記事では、ホームページ制作における具体的な方法について、ひとつの答えをお教えします。

ホームページを制作する

士業の方々がホームページを制作する場合、その制作に必要な準備は大きく「パソコンを使った作業」と「パソコンを使わない作業」に分けることができます。
「パソコンを使った作業」とは、パソコンを使用してホームページの写真を加工したり、文字色を決定したりする作業を言います。

「パソコンを使わない作業」というのは、頭のなかで自身の事業領域を決めたり、ホームページ制作に必要なコンテンツを考えたりすることを言います。
そしてより重要な作業は、後者の「パソコンを使わない作業」になります。

なぜなら、いくらパソコン内で綺麗なホームページを作成したところで、それを人に見てもらえなければまったく意味がないからです。

タブレット

小さな領域でナンバーワンになる

「パソコンを使わない作業」で意識すべきは、競合他社との差別化ができているかどうか?です。

ただし、「差別化」と一口に言ってもその方法は数限りなくあります。ここでは「独自の事業領域でオンリーワンになる方法」をご紹介致します。

「ランチェスター戦略」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは、イギリス人の航空工学の研究者F.W.ランチェスター(1868〜1946)が第一次世界大戦のとき提唱した「戦闘の法則」をベースにしたもので、日本人経営コンサルタントの田岡信夫氏が「ランチェスター経営戦略」としてまとめました。

ランチェスター戦略にはさまざまな法則や公式がありますが、その内容を要約すると「いきなり大手と戦っても勝ち目はない。小さな組織は、小さな領域でまずナンバーワンになることが大切である」ということです。

例えば、2017年の自動車売上台数で日産・ルノーやトヨタを上回り世界一となったフォルクスワーゲン社は、他社と競争販売を行う場合、自社占拠率が40%を超える地域を1つ獲得する事を最初の目標とし、同時に他社占拠率が40%を超える地域は後回しにしていたと言います。

パズル

『検索順位チェックツール』の活用

先生業でも同様に、まずは小さな領域でナンバーワンになることが大切です。

しかし、いきなり「小さい領域でナンバーワンになることが大切」と言われても、その必要性がいまいちピンとこないと思います。

※GRCのトップページ(https://seopro.jp/)

GRCの検索順位チェックツールを使うと、Google、Yahoo!、Bing内に同種のホームページは何件存在し、その中で自身のホームページが現在何位なのかを簡単に調べることができます。

従来はWindowsでしか使用ができませんでしたが2017年からはMacでも使えるようになりました。

SEOツールラボ

事業領域を絞る

GRCは前述の通り、自身のホームページの順位を検索できることを意図していますが、このツールを使うことでランチェスター戦略の必要性を肌感覚で理解できます。

どういうことか、弁護士を例に話を進めます。

例えば、あなたがGoogleで「弁護士」と検索した時にトップになりたいと考えたとします。

そこでGRCで「弁護士」と設定して検索をすると以下の結果が出ます。

※GRCの使用方法は前述のGRCホームページで非常に丁寧に解説されています。

データ

この検索結果からYahoo!、Googleともに「弁護士」というキーワードでは、世の中に1960万件のホームページが存在することがわかります。

あなたが新しく弁護士事務所を立ち上げたとして、1960万件のホームページでトップになる自信はあるでしょうか?

もちろんトップになることは可能ですが、それにはそれ相応のコストがかかることは想像に難しくないでしょう。
1960万件の中でナンバーワンになるのが難しいのであれば、あなたがしなくてはいけないことは「戦う領域を絞る」ことです。

つまり、「弁護士」という大きな領域で戦うのではなく、「地域」「業務」「特徴」などの要素を組み合わせることで自身の戦う領域を狭めていくのです。

地域で絞る

具体的に、GRCを使って「地域」で絞ってみましょう。

あなたが東京の弁護士だとして「弁護士 東京」でトップを狙うとします。

するとGRCのGoogle検索数は957万件にまで下がります。1960万件に比べて、Google上で戦うべき相手が半分以下になった、ということです。

しかし、まだ957万件では多すぎます。

業務で絞る

次に、あなたは相続案件が得意であるために、相続部門で絞ろうと「弁護士 相続」にしたとします。

するとGoogle検索数は435万件にまで下がります。「弁護士 東京」957万件のさらに半分以下になりました。

地域と業務で絞る

最後に、業務とともに「東京では広すぎる、区で絞ろう」と考えたとします。

あなたの事務所が東京都文京区に所在するとして、「弁護士 文京区 相続」まで検索ワードを絞ると、一気にGoogleの検索数は92件にまで減ります。

ここまでくれば、あなたはこの92件を相手にトップを取るための施策を取ればいいのです。そうすれば、あなたは「文京区の弁護士で相続と言えばあなた」という”オンリーワン&ナンバーワン”という状況を作り出すことができるのです。

まとめ

ここまで読んでいただければ、「パソコンを使わない作業」がいかに重要か、つまり事業領域を絞ることがどれだけ重要かご理解いただけたと思います。

パソコンを開く前に、まず市場(ライバル)を知り、ご自身の強みを発揮できる事業領域を特定する。

そうして主戦場が決まった後、初めてパソコンを開きホームページ制作作業に入ればいいのです。

ご自身がどの事業領域で戦うべきかを理解できているあなたにとって、「ホームページはどのようなタイトルにするか」、「ホームページ内で何を強調すればいいのか」、それらを考えることは難しくないはずです。

この記事をきっかけに、士業の方々がホームページを制作する前に戦略的にご自身の事業領域を特定し、その事業領域で”オンリーワン&ナンバーワン”となる一助となれば幸いです。

文:石田紀彦(中小企業診断士)/編集:志師塾「先生ビジネス百科」編集部

 

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