Last Updated on 更新日2018.7.3 by
ホームページでは、親しみを感じてもらう工夫が必要です。先生業は、ともすれば「偉そう」に感じられがちなので、そうしたイメージを払拭するコンテンツをホームページに盛り込んでください。
※先生業とは士業・コンサルタント・コーチ・講師などのことです。
ではどうすればよいでしょうか。具体的に見ていきましょう。
体験談を入れる
第一に、先生業のこれまでの体験談をコンテンツとして作り込みます。
先生業になるまで、もしくは先生業になった後に、あなたはたくさんの経験を積み重ねてきていることでしょう。
その経験の中で体験したことを、赤裸々に語ってみてください。その中でのポイントは、失敗例や困ったことを入れることです。
失敗例は、共感を生み出します。
失敗例を表現することで、「この先生も大変だったんだな」と受け止めてもらい親しみを感じてもらえるようになるんですよね。
想いを入れる
第二に、あなたの想いや普段の心掛けを表現することが重要です。先生業として活動している方であれば、何らかの強い想いを抱いていることでしょう。中小企業の業績アップに徹底的にこだわりたい!社長の魂のサポーターになりたい!
従業員の幸せを実現できる企業を創るお手伝いがしたい!社長と一緒に夢を見たい!本当に、先生業の方の志は高いと思います。
こうした想いを、ホームページで赤裸々に、存分に語ってください。あなたの人格がホームページを通して伝わると思います。それと同時に、普段の心掛けを伝えましょう。
例としては、「社長に対して指導というスタンスをとるのではなく、社長の想いを引き出して同じ目線で考え抜くことを、私は普段から心がけています。」といった感じです。
すると、ホームページを訪問した人は、「私がこの先生からサービスを受けると、こういった態度で接してくれるんだろうなぁ」とイメージしてくれます。
このように、先生ではなく一人の人間として表現することが、親しみやすさに繋がります。
「なんかこの先生は話を聞いてくれそうだし、とっつきやすそうだ」と思ってもらうこと。こう感じてもらえれば、Webを介した先生業とお客様のコミュニケーションは成功と言えるのではないでしょうか。
丁寧な表現
第三に、これは当たり前のことですが、丁寧な表現を心掛けてください。
たまに「先生業だから」というだけの理由で、である調(○○である)といった表現にされている方がいらっしゃいますがこれではホームページ上で親しみやすさは全く伝わりません。
文字だけで伝えることになるので、余計に偉そうに見えてしまいます。
もちろん、先生業の方はお客様に対して強く言わなければいけない時もあります。
そうした時には、強い言葉の表現を使うことも必要でしょう。
しかし、ホームページ上で強い表現を使っても、メリットよりもデメリットの方が大きいです。ホームページは論文ではありませんので、である調は避けた方が賢明です。
また、語り口調が随所に入ると親近感がわきますね。ただし、これは狙っているお客様で上手く使い分けましょう。
お客様が個人の場合(起業支援等)では語り口調が有効だと思いますし、ターゲットとするお客様が年配の経営者であれば語り口調は「生意気な」と感じられてしまうかもしれません。
ご自身のターゲットに応じて、上手く表現してください。
親しみやすいホームページ作り込み、是非ともクライアントを獲得してください。
不安の取り除き方
親しみを感じてもらうためのポイントは伝わったかと思います。しかしまだ、完ぺきとはいえません。
それは、顧客には常に「不安」がついて回るからです。その不安を取り除いてあげることが、安心感を生み出します。それでは、ホームページを見て思う不安って、一体何でしょうか?
利用者の声を入れる
先生業のホームページを見て不安に思うことの一つ目は本当にこの先生の言っていることは信用できるのかな?という素朴な不安なんです。
書籍などと違い、インターネット上の情報は、間違っていることが多いというのは皆さん共通で持たれている認識では無いでしょうか。
情報発信の敷居が低いインターネットでは、様々なデマ情報が流れていることは残念ながら事実です。
こうしたインターネットの特性を考えると、その先生業の言っていることの正しさを担保することが必要になります。
しかし、先生業自らが「私は正しい!」と言っても、残念ながらこの問題は解決しません。そのため、先生業では無い誰かに「この先生の言うことを聞いて良かった!」と言ってもらうことが大切なのです。この誰か、と言うところがミソですよ。
ホームページの訪問者にとって、一番安心感のある人は誰でしょうか? それは、実際に先生業のサービスを受けた利用者です。近年注目を集めている口コミも同じ原理ですね。
つまり、実際の体験者が語ることで、その情報の信用性が高まるんです。
先生業サービスを受けた利用者に、あなたのサービスの感想を書いてもらうことでその信用はグッと高まるでしょう。
ここで、利用者の声を掲載するポイントは、できるだけ本名を掲載することです。利用者の名前を掲載することにより、情報そのものの信頼性が高まりますよね。
名前を掲載しているのだから、嘘の情報では無いんだな、という安心感が高まるのです。さらに、利用者の写真を掲載することができれば、Betterですよ。
とはいえ、実際に本名や写真を掲載させてもらうことを、嫌がる人もいるかもしれません。その場合でも、できるだけ利用者をイメージできる情報を掲載することが情報の信頼性を高めることに繋がるのです。
さて、こうした利用者の声は、実際に訪問者にじっくり読まれています。様々な先生業のホームページを分析してきてその中でわかったことは、利用者の声を読む時間が長いということです。
つまり、流し読みでは無くじっくりと読んでいるんです。
こうした読み込みはホームページ訪問者がクライアントの気持ちになって共感を高めている過程なんですよ。
「私がこの先生業先生のサービスを受けると、こんな風になるんだろうな」といったストーリーを訪問者は自分の中で作りあげていくのです。
このように、利用者の声は、安心感を与えるために、大変重要なコンテンツになります。
トップページに写真を載せる
次に大切なことは、先生業自らの写真を公開することです。しかも、トップページにドカンと、がBest。
インターネットでのやり取りは、リアルの世界と異なり顔の見えないコミュニケーションになりがちです。こうしたコミュニケーションは、不安を助長します。
そこで、先生自らの写真の登場です。先生業先生の顔をトップページに載せることで、訪問者から見た時に「こんな雰囲気の先生なんだなー」と、安心感が出るのです。
たまに、「会社案内に写真を載せているからトップページに載せなくても良い」という方がいらっしゃいます。
しかし、トップページはホームページの顔なんです。おそらく一番アクセス数が多いことでしょう。それに比べて、会社案内のページはそこまでアクセス数が無いのではないでしょうか。
つまり、あなたのイメージを持ってもらう前にその訪問者はホームページを去ってしまうのです。
ここで注意すべき点は、写真を笑顔で綺麗なものにすることです。
これは、当たり前ですが、案外疎かにする先生業の先生が多いものです。ご自身がデジカメで撮った写真データを送ってきて「これでお願いします」とおっしゃる先生業の方がいますが、あまりお勧めできません。
やはり、プロの写真家に取ってもらった写真の方が、圧倒的に品質が高いものになります。といっても、1万円以内で十分高い品質の写真を撮ることは可能です。
最後に、ご自身の実績を掲載することが、安心感に繋がるポイントとなります。これは、当然と言えば当然かもしれません。
実績とは、これまで積み重ねてきた評価の集大成です。実績を見ることで、クライアントは「他の人にも評価されているんだな」と安心していただけますよね。
しかし、こうした実績を、遠慮がちに表現しない先生業がいらっしゃいます。「自慢しているみたいで嫌」だということです。
しかし、ビジネスでは適正な自己主張が必要でしょう。実績をアピールすることは、適正な自己主張と言えるんじゃないでしょうか。
これらの情報をホームページに掲載することでお客様は先生業に対する安心感を得ることになるのです。
あなたのホームページは安心感、ありますか?