顧客獲得できる名刺の肩書き25選|資格名はNG?

名刺の肩書き

Last Updated on 更新日2022.6.10 by 川口 翔平

「名刺の肩書きは、資格名や役職名を入れるべき」
あなたは、こんな思い込みをしてはいないしょうか。

一般的には、役職や資格名が入っている名刺をよく見かけると思います。そして、これをルールのように思い込んでいる人が非常に多いです。

ほんの十数文字の肩書きですが、この肩書きを少し工夫するだけで、顧客獲得を2倍・3倍に増やせたらどうでしょうか?

まずは、実際に顧客獲得に成功した25個の名刺の肩書きのうち、3つの例をご紹介します。

  • ボイストレーナ― → 話声ボイストレーナー
  • 中小企業診断士  → サロン集客コンサルタント
  • 公認会計士    → 非営利会計専門アドバイザー

いかがでしょうか?「ボイストレーナ―」「中小企業診断士」「公認会計士」と名刺に書いてあるより、魅力的な肩書きだとは思いませんか?

このように、名刺の肩書きを工夫することで、見込み客に与える印象が大きく変わることがご理解いただけたと思います。

本記事では、資格取得者の現状・悩みと実際の事例をご紹介した後、顧客獲得に成功する名刺の肩書きの作り方、名刺の肩書き成功事例25選をお伝えします。

キャッチコピーの作り方

名刺の肩書きに資格はどう役立つ?

名刺を作成したことがある方は、なんとなくイメージできるかと思いますが、名刺の肩書きの欄に何を入れればいいのか悩んだ経験はありませんか?

  • 資格名称
  • 役職
  • 部署名

ごく一般的には、上記のような内容を記載していると思います。特に、独立されている方や個人事業主の方は『資格名称』が記載されているのをよく見かけます。そのため、『資格名称』が記載されている名刺が『普通』という認識があるように感じています。

「資格をとれば、○○さんのようになれる!」
「資格をとれば仕事がもらえる!」
「この資格をとれば名刺の肩書きにのせられる!」

と思っている方が多いように思います。実際、私もそう思っていました。

しかし、これからご紹介する社長の話を聞いて、それが間違いだと気づきました。

資格を持っているだけでは仕事がこない?

ある社長の話です。これまでの自己投資を通じてさまざまな資格を取得してきたそうです。

  • 中小企業診断士
  • MBA
  • システムアナリスト
  • 日本チームビルディング協会 認定ファシリテーター
  • 全米NLP協会認定プラクティショナー
  • LABプロファイルプラクティショナー
  • 一級販売士
  • ソフトウェア開発技術者
  • 初級システムアドミニストレータ

どれも名刺の肩書きによくあるような資格名ですね。これらの資格を見てどのように感じたでしょうか?

「なんか凄そう!!!」と感じた方もいるかもしれませんが、多くの方は次のように思ったのではないでしょうか?

「たくさん資格は持っているようだけど、それで何ができるんですか?」

資格を多く取得している方のほとんどが、それを武器として使えていないのが現状です。

資格と顧客獲得のギャップ

このような現状をわかっていながらも、資格取得に走る人があとを絶ちません。

その資格を取ったら、名刺に肩書きとして記載することができたり、何かとてつもないことができるような予感がしたりするのです。それは、資格を取得するときに「この資格はスゴイ!」と教えられるからです。

資格で顧客獲得

ご紹介している社長も「中小企業診断士を取れば、あなたの世界は変わります!!!」と言われたそうです。働きながら中小企業診断士を2年間頑張って取得。そして、資格を武器にして見込み客のところ行ってみると…

「中小企業診断士ですか?それがどうされましたか?」と言われてショックを受けたそうです。

資格取得はスタートライン

「資格だけでは仕事にならない…」この経験から、徐々にそのことに気付き始めたそうです。

もちろん、独占業務がある場合には資格は必要です。資格がなければ、違法になってしまいます。

しかし、資格の取得は、あくまでビジネスのスタートラインに立っただけ。その資格をどのように活かせばよいか、そこを考えることが、顧客獲得のために重要です。

名刺の肩書きに資格名を記載するということは、それだけの責任もあります。そのため、資格ではない『選ばれる理由』を作りこむことが大切です。にも関わらず、多くの人が資格依存になっているように感じます。

先ほどもお伝えしましたが、「資格があれば大丈夫!」「名刺の肩書きにこの資格名を載せたい!」と思っている方が多いのです。

資格をとってもやりたいことが分からない?

また、資格を取れば取るほど、結局自分が何者なのか?分かりにくくなっていく人が多いです。あなたも、色々な資格が記載してある名刺を受け取ったことがあるかもしれません。ここで、資格をたくさん持っていた方の事例をご紹介します。

この方は、50個以上の資格を取得しているにもかかわらず「私は、なにがやりたいんだろう…?」と悩んでいたそうです。そして、資格とは全く関係ないことをビジネスにして成功を収めます。お話を伺った際の「なんのために頑張って資格を取ったんだろう…」という言葉がとても印象的でした。

資格は本当に役に立たないのか?

では、資格は全く役に立たないのかでしょうか?名刺の肩書きに、資格名を記載しても意味がないのでしょうか?いえ、決してそんなことはありません。資格は『信頼証明』として活用することができますし、独占業務を行う上では必要不可欠なものです。

ここでもう一人、不動産鑑定士の資格を持っている方をご紹介します。
(※不動産鑑定士は、弁護士、会計士とならぶ、三大国家資格です。)

この方が何は、不動産投資コミュニティを主催しています。コミュニティビジネスを主催するためは、「不動産鑑定士」という資格が必要なわけではありません。にもかかわらず、『不動産鑑定士』という資格を全面に出すことで、お客様に安心感を与えています。

名刺の肩書きと安心感

資格は信頼の証でもある

このような事例のように、資格を上手く使って成功するためには、ビジネスモデルや選ばれる理由をしっかりと考えておくことが大前提となります。そもそもの価値がないと、信頼証明の前に興味を持ってもらえません。

資格を取得する前に、ご自身のビジネスモデルについて先に考えてみてください。その結果、必要な資格が分かってきますし、肩書きにも想いがしっかり込められますし、理想の顧客獲得を実現することができます。

名刺の肩書きに資格を書いてはダメ?

ここまで、名刺の肩書きに『資格名称』を記載していいのかどうかではなく、『資格』そのものの役割と使い方についてお伝えしてきました。では、名刺の肩書きの欄に『資格名称』を記載していいのかどうかについてお伝えしていこうと思います。

もったいない名刺の肩書きとは?

名刺を持っている方はみなさん、名刺には肩書きが記載されていると思います。
(中には、記載していない方もいらっしゃいます。)

ただ、独立されている方や個人事業主の方々のほとんどが、『もったいない』名刺の肩書きをお持ちです。もしかして、次のようになっていませんか?

  • ○○会社代表取締役
  • 経営コンサルタント
  • ○○認定コーチ
  • ○○協会認定カウンセラー
  • 行政書士

なにが『もったいない』のか?

これらは、全てもったいない肩書きです。「え?これ普通でしょう?よく名刺の肩書きに見るけど?」と思われた方も多いと思います。
では、どこがもったいないのでしょうか?その理由は次の2つです。

  • あなたの価値が伝わっていない
  • ライバルとの違いが分からない

名刺は、資格名だけでは価値が伝わらない

例えば、『○○認定コーチ』というもので考えてみましょう。

この『○○認定コーチ』は、他にも認定資格を取得した人がいると思います。これこそ、名刺によく見る肩書きではないでしょうか。そう考えると、この『○○認定コーチ』という情報だけでは、ライバルの違いが全く分かりませんよね?

また、そもそも『コーチ』と言われても、実は多くの人が何をやってくれるのか知らないのです。

他にも、先生業をされている方も同じです。上記の認定コーチと同様、名刺の肩書きにただ資格名だけを記載しているだけでは、ライバルとの違いが分かりません。しかも、行政書士や社会保険労務士といった資格は、名刺を見ただけでお客様が知らないことも多いです。

資格が分からない

独自性のある名刺の肩書きを作ろう

先ほどの中小企業診断士の社長の方を例にしてみます。

(この社長は、志師塾塾長の五十嵐でした。)

これを見ただけだと、「へぇ~」で終わってしまうのではないでしょうか?
それよりも、先生ビジネスプロデューサーという名刺の肩書きのほうが、よっぽど分かりやすく、価値も伝わると思いませんか?ご自身の独自性を反映した名刺の肩書きを作ることが、顧客獲得のカギになります。

名刺の肩書きを工夫している人は変人?

先ほど『コーチ』の話をしましたが、多くの人が『コーチ』の具体的な仕事を知らないという現状について、もう一つ事例をご紹介します。

コーチの現状

あるコーチの方が言っていたセリフがとても印象的でした。

「コーチングの業界で食えているのは、コーチングを教えているスクールだけだ」

残念な話ですが、コーチとして生計を立てられていない人が、コーチングを教えていることが多いそうです。

コーチの価値を知らない人が多い?

上手くいっていないコーチの方は、決まって次のように自己紹介をし、名刺を渡すそうです。

「私は、コーチです」

残念ながら、コーチングを受けたことのない人は、このように名刺を渡されても、コーチングの価値が分かりません。さらに、コーチの方はこう言います。

「目標達成をお手伝いできます」

これでは、いまいちピンとこないのではないでしょうか?実際のコーチングはとても有用でも、これでは見込み客に価値が伝わりません。

コーチング業界の当たり前

繰り返しになりますが、コーチングを受けたことのない人に、このような名刺を渡しただけでは、その価値は伝わらないんですね。では、コーチが見込み客に魅力を伝えるためには、どのような肩書きを使用すればよいでしょうか?

名刺の肩書きのアイデア
  • ダイエットコーチ
  • 恋愛コーチ

この肩書きが名刺に記載されていた方が、価値としては伝わりやすいと思いませんか?しかし、コーチ業界人からすると

「変わっていますね?」
「変な名刺の肩書きですね?」

と言われてしまいそうです。つまり、コーチ業界では『○○コーチ』ということが普通ではないようなのです。
(現在は、ある程度受け入れられているように感じます。)

『普通』にとらわれない名刺の肩書きに!

その業界の『普通』にとらわれてしまうことが、食えない現状につながっているのかもしれません。

コーチングという『手段』に着目しすぎて、お客様の『欲求』にフォーカスできていないがために、仕事が取れなくなってしまうのではないでしょうか?

繰り返しになりますが、『コーチ』と言って名刺を渡しただけでは、コーチを受けたことがない人は、お金を払うことはできないでしょう。この業界の『普通』に引っ張られないことがとても大切です。

『普通』でなくなると、『変人』扱いされる

普通から解放されると、『変わっている人』扱いされるようになります。でも、それでいいんです。

選ばれる理由を作るためには、他の人と同じことをやっていては上手くいきません。だからこそ、独自性のある名刺の肩書きにすることで、インパクトを与えて顧客を獲得することができるのです。

あなたは、業界の中で変わっている人と思われていますか?『変わった名刺ですね』と言われていますか?それが、自分らしさであり、選ばれる理由になります。

顧客に選ばれる『変人』になるには?

では、どのような『変人』になれば、顧客獲得に成功するのでしょうか?具体的にどのような名刺の肩書きにすればいいのでしょうか?

単なる変人では、仕事は取れません。そうならないためには、自分自身をしっかり棚卸しすること。そして、顧客のリサーチや競合の調査を念入りに行うようにしましょう。

名刺の肩書きにはポジショニングを表す

ここまで、具体的な名刺の肩書きの工夫の仕方についてはあまり触れませんでした。しかし、それには理由があります。

ポイントは他とは違う独自のポジションを見つけることが大切ということ。これをマーケティング用語で『ポジショニング』といいます。つまり、ご自身のポジショニングを表した言葉が名刺の肩書きというわけです。

お客様から選ばれる名刺を作ろう

先ほども、先生業の話が出てきましたので、士業を例に考えてみましょう。

何度もお伝えしていますが、『○○士』という資格名だけでは、お客様から選ばれる理由にはなりません。なぜなら、『○○士』という方はたくさんいるからです。

その中でも選ばれる名刺に必要なのが肩書きです。顧客獲得を成功させるためのポイントは、ポジショニングを表すキーワードを組み合わせることです。

肩書きの組み合わせ

例えば、起業家向けの設立を専門にしている行政書士さんの場合…
『起業設立コーディネーター』といった表現が考えられます。他にも、

  • 夢を叶える起業設立コンサルタント
  • 社会起業支援家

などが考えられますね。このように、ビジネスのポジショニングを表す短いキーワードが肩書きになります。

選ばれる「名刺の肩書き」の作り方

それでは、顧客獲得につながる名刺の肩書きについてご紹介します。名刺の肩書きの基本公式は、次の式で表すことができます。

肩書き=専門領域+一般名称

専門領域とは、「誰向けか」を明確にしたもの。年齢や性別、地域、所得、業種などを限定することで独自の肩書きを作ることができます。

例えば「30代専門」「女性起業家」「紹介営業」など、理想の顧客を絞り込んで書き出してみましょう。そうすることで、ライバルとの差別化が明確になります。

一般名称とは、「何をしている人か?」を明確にしたもの。「コンサルタント」「プロデューサー」「サポーター」など、理想の見込み客が見た時にイメージが伝わりやすいものにすることがポイントです。

また、「ボイストレーナー」「税理士」「カウンセラー」など、顧客に認知されている資格の場合は、そのまま使用しても構いません。

名刺の肩書きを作成する上で、注意することは主に2つ。

1つ目は、文字数が長くなりすぎないようにすること。基本的には13文字以内、どんなに長くても20文字以内にすることが大切です。名刺の肩書きが長ければ長いほど、お客様に覚えてもらいにくく、意味も理解しづらくなります。

2つ目は、見込み客が理解できる単語を使うこと。マーケティング用語で言えば、「マーケティングファネル構築コーチ」「CVR改善コンサルタント」など、知らない単語やパッと聞いて意味が分からない単語を使うと、不親切な印象が伝わり、見込み客から選ばれなくなります。

この2点に注意して、見込み客に選ばれる名刺の肩書きを作成してくださいね。

ポジショニングを活かした名刺の肩書き25選

最後に、ポジショニングを表現して顧客獲得に成功した【名刺の肩書き25選】をご紹介させていただきます。

<名刺の肩書きの事例Part1>

  • 話声ボイストレーナー
  • 士業のための登記パートナー
  • 感動相続プロデューサー
  • 飲食業界専門人事アドバイザー
  • サロン集客コンサルタント
  • キャンドルセラピスト
  • 人格形成サポートサッカー指導者
  • 『ウクレレ時間』クリエーター
  • 介護業界の労務管理エキスパート
  • 小さな企業の再生請負人

<名刺の肩書きの事例Part2>

  • 士業専門イメージコンサルタント
  • 月次決算税理士
  • 社会起業家売上UP請負人
  • 紹介営業トレーナー
  • 女性向け通販コンサルタント
  • 36歳からの起業プロデューサー
  • 非営利会計専門アドバイザー
  • 士業御用達の不動産コンサルタント
  • マンション境界線トラブルシューター
  • ITベンチャーの売掛金回収サポーター

<名刺の肩書きの事例Part3>

  • アラフォー女性専門FP
  • 外資系専門イメージコンサルタント
  • Excel業務改善コンサルタント
  • 茶禅コンシェルジュ
  • 『億』越えコピーライター

顧客獲得に成功する名刺の肩書きを手に入れたい方はコチラ

もし、名刺交換の際に上記のような肩書きを見たらどのように感じるでしょうか?

ここでご紹介させていただいた名刺の肩書きはほんの一例ですが、実際に使用されている事例です。この事例を参考にし、ご自身のポジショニングを表現した名刺の肩書きを作成して、顧客獲得に役立ててくださいね。

肩書きを作成したら、「先生ビジネスを成功させるキャッチコピー」を作成していきましょう。

キャッチコピーの作り方

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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