Last Updated on 更新日2018.3.22 by
あなたのウリは何でしょうか。
こう聞かれた時に、どれくらいの人が自分のウリを見つけられているのでしょうか。
実際、独立している人の多くが、自分のウリを見つけられずにいます。
理由としては、2つあります。
「自己棚卸」と「調査」この2つを行わなければ、あなたのウリは見つかりません。これはつまり、「自分とどれだけ向き合えるか」ということとも似ています。
あなたのウリとなる部分は、自分に深くヒアリングして、色々な調べ物をしなければ、見つからないのです。
まずは、先生業のウリの材料となる過去の経験の棚卸を行う必要があります。
自分の強みを見つける自己棚卸し
なぜ、こうした自己棚卸を行うのでしょうか。それは、究極的には、先生業のウリの源泉は、先生自身の「経験」にしかないためです。
資格は、その経験の一種でしかありません。
それ以外の重要な要素を洗い出すことで、他の先生とは違ったウリを取ることが可能になるのです。
自己棚卸を行う際には、自分の「できること」と「やりたいこと」を分けて、それぞれを深堀りしていくことがポイントになります。
この2つを一緒に考えてしまうと、思考が混乱してしまいがちです。
自己棚卸しのための質問
ここでいくつか自己棚卸しのための質問をしたいと思います。
質問に回答していく際に先ほど、お伝えした「できること」と「やりたいこと」を分けて深堀していきましょう。
- あなたが好きなこと、好きだったことは何ですか?それはなぜですか?
- あなたが自信や誇りを持てたことは何ですか?
- あなたが心の中で感じているコンプレックスは何ですか?
- あなたの人生を変えた出来事は何ですか? それはあなたにどのような影響を与えましたか?
- 絶対に成功すると分かっていたら、何に挑戦しますか? それはなぜですか?
ここに書いた質問と一度真剣に向き合ってみてください。
ウリみつける調査
自己棚卸を通じて、「自分の持っている資源を明確にできた」と考える方がいるかもしれません。
でも、少し待ってください。
今のあなたは、まだ内面しか見つめられていない状態です。
ウリを考える前に、もう一つやらなければならないこと、それは「調査」です。
この調査を疎かにする先生業が、残念ながら、とても多いのです。
調査をした結果、ウリだと思っていたポイントが、単なる「思い込み」ということが分かるかもしれません。
例えば、
「自分では○○ということがウリになりそうだ」
と思っても、ライバルを調べるとみんな同じことを言っていたら、それはウリにはなりません。自分の棚卸と調査は、一緒に進めなければならないのです。
【あなたの天命】を探す
最期に、ウリを見つけることと同時に【あなたの天命】も探してみてください。
天命って言うと、何やら仰々しいものに感じられるかもしれません。
でも、この天命を見つけることで、その士業が本当に力を発揮できる分野を見つけられるんです。
究極的には、「なぜ、あなたはその仕事をやっているのですか?」という問いに対する答え、とも言えます。こういった作業をしないと、結局
「儲かりそうな領域」
にしか目がいかないんです。
でも、「儲かりそうな領域」は、つまるところ、ライバルも参入します。
その結果、「選ばれる理由を持たない戦い」に入ってしまうんですよね。
これは、辛いです。そうではなく、自分が本当にやりたい場所で戦い、勝てる方策を見つけること。天命を見つけることで、あなたの仕事へのとらえ方が変わるはずです。
それは、個人としての何をするかという小さい円ではなく、社会にどれほどのインパクトを与えられるかといった大きな円で物事を考えるようになるからです。
是非、なにか動き出そうとしているなら自己棚卸しをして、自分が本当に何がやりたいかを考えてみてはいかがでしょうか。