会社を成長に導く女性リーダーを育て、日本を良くしたい ~女性管理職プロデューサー・志師塾講師 細木聡子さん~

Last Updated on 更新日2019.4.28 by 44@jyuku

「会社を成長に導く真の女性リーダーを育てたいんです!」
2018年7月に「女性管理職育成アカデミー」を立ち上げ、女性管理職プロデューサーとして活躍する、志師塾卒業生の細木聡子(あきこ)さん(株式会社リノパートナーズ 代表取締役)は、静かながら熱く語ります。
2016年に女性活躍推進法が施行されましたが、人数目標を達成するための「名ばかり管理職」としての昇格もあり、悩む女性管理職が多いのが現状です。
真の女性活躍を実現するために、会社や女性管理職は何をすべきでしょうか。女性管理職の育成を天命と考えるようになったきっかけや志師塾で学んだことについて、志師塾講師としても活動される細木さんに伺いました。

“女性管理職プロデューサー”・志師塾講師として活躍

細木さんは2018年8月現在、日本で数少ない“女性管理職プロデューサー”として活動されています。
主力サービスとして、“しなやか女性リーダー養成講座”を2018年7月に開講しました。女性の管理職やリーダークラスを成長させることで、会社自体を成長に導くサポートをするサービスです。
女性管理職の育成を天命と考える細木さんの想いを支えるバックボーンは、
前職のNTTで10年間、管理職として働いてきた経験です。その中でわかったことは、「女性がリーダーとして働く場合、男性とは異なるコツが必要だ」ということでした。悩みながら管理職として働いていく中で、試行錯誤してコツを掴み、組織の中で上手くやっていけるようになったと感じ、「それを体系化すれば、きっと現役の女性管理職に役立ててもらえる」と考えたのが起業のきっかけでした。
これから、志師塾講師としての活動も行っている細木さんのストーリーを紹介します。

駆け出し管理職時代の大失敗

今でこそ、女性管理職の育成を天命として働く細木さんですが、管理職になりたての頃に大失敗を経験しています。大型プロジェクトのSEとして、プロジェクトマネージャーを任されたものの、部下の信頼を得られなかったのです。
「周りにロールモデルとなるような女性管理職がおらず、どうマネジメントしたら良いのかがわかりませんでした。男性管理職を参考にすると、“ぐいぐい引っ張る”方が多かったんです。そこで“自分が引っ張らなければならない”と必要以上に考え、部下を頭ごなしに怒ってしまい、嫌な気持ちをさせていました。部下が言うことを聞かない状況で結果が出るはずもなく、大失敗プロジェクトに認定されてしまいました。」
部下のモチベーションを下げてしまったことで、仕事は成果につながらず、トラブルも増えてきて、50名の部下全員から「細木さんが来るとロクなことがない」と言われてしまいます。自ずとお客様からも信頼を失い、心身ともに限界がきて、結果として1ヶ月間休職することになりました。

“自分らしさ”を活かして成果を上げる

休職した当初はNTTを辞めようと考えていましたが、徐々に落ち着きを取り戻し、色々な方の助言を頂くうちに、マネジメントスタイルが自分に合わなかったことに気が付いたのです。
「当時は“ぐいぐい引っ張る“タイプをかなり無理して演じていましたね。周りの上司を見ていると、“ぐいぐい引っ張る”人が多かったので、それを真似て自分を作っていたんです。」
本来の細木さんは、“人を支援する”タイプだといいます。部下の意見を聞き出し、部下がやりやすいように支援するスタイルが合うことに気が付いた細木さんは、現場に戻って“自分らしく、かつ成果を上げられる”マネジメントスタイルへ移行し、そのコツを掴むと、管理職の仕事にやりがいを感じるようになりました。
細木さん流のマネジメントスタイルを確立させることで、部下から「あなたのために働きます」と言われるほどの圧倒的な支持を受け、残業0で成果を2倍にしました。

人事へ、大企業では異例の職種変更

NTTのSEの仕事と並行し、中小企業診断士としても活動していた細木さん。中小企業の経営者にお悩みを聞くと、口を揃えて出るのは“人”の話でした。
「経営者のお話を伺い、人事系を専門にしたコンサルタントになりたいと思い始めました。そこで人事への異動希望を出しましたが、上司に“前例がない”と言われてしまったんです。」
当時は、これまで人事業務に従事した経験がない社員をいきなり人事担当の管理職にすることがほとんどなかったことも背景にありました。
しかし、細木さんは人事への異動を諦めませんでした。社外講座の講師の資格を取得し、働きながら活動しました。そのことを上司にPRした結果、事業部の人事・育成課長としての異動を実現させました。
社員約500名の部門の人事・育成課長として、当初は苦労したものの、個人の状況に合わせた柔軟性のある育成方法に切り替えることで成功します。
「個別面談を重ねることで、“このタイプの社員にはこう接しよう”という型を作っていきました。社員に合った接し方を行うことで、社員のポテンシャルを引き出しやすくなりました。」

“天命”を感じ、独立を決意

細木さん流の育成スタイルを確立し、部下が自発的に仕事をして、成果につなげられるような状況になりました。
「私は人材育成に携わった時に“人をより良く育てていく”ことにやりがいを感じるようになりました。そして、“管理職、特に中間管理職は一番やりがいがある仕事であり、会社の中心を引っ張っている”と思えるようになったんです。」
しかしながら、会社勤務の場合、社内の人間のみが対象になること、NTTのような大企業では人材育成に携わり続けることが難しいことも感じていました。
「“もっと広く影響を与える仕事がしたい”と感じました。人が成長するのを見るのが一番の喜びであり、天命だと感じるようになっていたので、常に喜びを感じられる、天命と思える仕事に注力したいと考えました。」
その結果、細木さんは独立を決心します。幸いにも、ご主人に「もっと早く独立すれば良かったのに」と言われ、前向きに後押ししてもらったといいます。

志師塾との出会い

独立を決意した一方、不安も少なからずあり、特に集客面に不安があったといいます。そんな中、エクスウィルパートナーズで仕事をしている人と偶然出会い、セミナーへの招待を受けます。それが志師塾との出会いでした。
「志師塾のセミナーに参加し、“これを必死でやり切れたら独立できる”と思えたんですね。集客力とノウハウのメソッド化スキルを身に付けて独立しようと思い、志師塾に通い始めました。」
志師塾において、細木さんは2種類の講座を受講しています。1つは清永健一先生の「Web集客講座」で、事業コンセプトやビジョン・目標・商品を考え、Web上で集客できる仕組みを整えました。
2つめは、五十嵐和也先生の「講座ビジネス開発プログラム」で、講座の作り方・体系化、集客を学び、独自メソッドを“高品質”で“信頼性の高い”サービスとして提供できるまでブラッシュアップすることに尽力しました。

「女性管理職を育てる!」~志師塾でのBefore→After~

独立を決めて受講したことで、講座への姿勢がかなりドライブされ、懸命に取り組めたといいます。毎回の課題に対しても、「実行しないと会社を設立・存続できない」と考え、課題以上のことを実行し続けました。
集客面において、NTT時代はWeb上の案内のみでセミナー参加者を集められましたが、いかに大企業のブランド力に依存していたかを痛感したといいます。
「“広告を出せば良い”と考えていましたが、広告費が頭に入っていませんでしたね。先生業で独立する場合、“高単価で稼働を掛けずにお客様を獲得しないと会社を回せない”と感じ、Web集客の方法を知れたことがプラスでした。」
また、集客面以外にも、ターゲットやドメイン、自分ができること・やりたいことがわかっていないことも当時の課題でした。
「仕事を獲れなくなるリスクを考え、ターゲットを幅広く描いたんです。そんな状況から、自分ができること・やりたいことの棚卸を2ヶ月間徹底的に行い、私の独自性がNTTで管理職を10年間務めたことだと気が付きました。また、女性管理職の育成という自分がやりたいことを引き出せました。」
マネジメントのコツさえ覚えれば、女性は管理職に向いているとNTT在籍時に考えていたことを思い出しました。
「多様な価値観を持った人が様々な働き方で働く時代が来るので、柔軟性や折れない心、芯の強さといった“しなやかさ”が重要になると思っています。よって、女性が持つ竹のような“しなやかさ”が強みになると考えました。」
また、女性管理職の育成に辿り着けたのは、気づきを多くもらえる志師塾の環境が大きかったといいます。
「講師の五十嵐先生・清永先生が素晴らしく、よく相談に乗っていただきました。“しなやかマネジメント法”等のメソッド名も清永先生に“伝わりやすく、かつ独自性のある言葉にした方が良い”と助言いただき、名付けました。受講生同士の関係も良く、一生の仲間ができたことも財産になっています。」
周りの方々に支えられただけでなく、細木さんもNTT時代の人事経験を活かし、応援・助言していたといいます。
その結果、受講していたWeb集客講座および講座ビジネス開発プログラムでは、ともにMVPを受賞することができました。

“細木さんだからこそ”できること

近年、“女性活用”の講座・セミナーが増えていますが、“細木さんだからこそ”できることは何でしょうか。
「女性管理職向けに講師をされている方について調べたところ、管理職経験のある人がほとんどいなかったため、私のNTTでの管理職経験が活きると考えました。加えて、“誰でもできるレベル”まで落とした具体的な管理職のメソッド(“しなやかマネジメント法”)を学べるのは“しなやか女性リーダー™養成講座”のみです。」
“しなやかマネジメント法”も、ドラッガーのマネジメント理論をベースに、マネージャー論や男女の脳科学的な違い等の理論を組み込み、その中に細木さんのNTT時代の管理職経験から得られた要素をミックスして作られています。
2018年7月に開校した“しなやか女性リーダー™養成講座”では、メソッド化した“女性マネージャーの7つの力”の習得を目的にしています。3ヶ月間で6回の講座形式で行っており、講座の間に宿題を出し、個別相談も無制限で受けられるようにしています。
個別相談は、大型プロジェクトで失敗した当時の細木さんが「具体的に相談できる人が社外にいたら良いな」と感じていたことを思い出し、「当時の私と同じように悩んでいる方もいるのではないか」と考えて開発したサービスです。
信頼できる理論と経験に裏打ちされたメソッドと困ったときに相談できる個別相談、これが“細木さんだからこそ”できるポイントです。

女性の“しなやかさ”を活かし、日本を良くする

最後に“しなやか女性リーダー™養成講座”を通じて実現したい世界観について、聞いてみました。
「“しなやかマネジメント法”を伝えることで、“しなやかにマネジメントできる女性管理職”“会社を成長に導く真の女性リーダー”を育てたいです。女性や管理職が“会社に行くのが楽しくて仕方がない”と心から思って仕事に取り組み、定時には帰宅して子育てや自己啓発ができる社会が理想です。そして世界から見て、“日本の会社は労働時間が短いのに、品質の良いものが出せる”と思われる姿を目指したいです。」
理想の実現のため、細木さん自身の志や経験とともに、なぜ“女性管理職育成アカデミー”を受講すると効果があるのかを予めお客様に伝えています。また、お客様にとって“しなやか女性リーダー™養成講座”の受講が意味をなさないと考えた場合は、必ずしも受講を勧めないというポリシーも持っています。
「女性管理職の育成について、私と同じ想いを持ってくださる方とともに活動していきたいですね。そして“しなやかマネジメント法”をはじめとしたメソッドを社内外でより使われるよう、良いものをどんどん提供したいです。」
ご自身の経験を体系化した“しなやかなマネジメント法”を一人でも多くの女性管理職に伝えることが企業の成長と豊かな社会を創ると信じ、これからも細木さんは走り続けます。

文:水戸脩平(中小企業診断士)/編集:志師塾「先生ビジネス百科」編集部

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