Last Updated on 更新日2018.4.2 by
先生業のプロフィールの作り方についてお伝えします。
※先生業とは士業・コンサルタント・コーチ・講師などのことです。
先生業では、プロフィール作りって大切なんです。この人ってどんな人なんだろう、ということを理解してもらい、共感してもらうことで、親しみやすさが生まれます。
インターネットでは、ともすると非人間的になりがちです。でも、素敵なプロフィールを作ることで、人間味が出てきて共感を生み出すんですよね。
では、共感性の高いプロフィール作りとは、一体どのようなものなんでしょう?それは、プロフィールにストーリー性を持たせることです。あなたのプロフィールは、物語でないといけません。
この記事の目次
過去を整理する
・あなたは、その物語にどのようなタイトルを付けますか?
・その物語のコンセプトは、どのようなものでしょうか? (喜劇、悲劇、恋愛?)
こうしたことを考える上では、あなたが生まれてから先生業を志すまで、
そして先生業の資格を取得してから開業するまでの出来事や考え方を整理しておく必要があります。
- ・学生時代にのめり込んだことは何ですか?
- ・学生時代に辛かったことは何ですか?
- ・あなたが持っていた夢は何ですか?
- ・あなたの持つこだわりは何ですか?
- ・あなたが仕事で経験した壁や問題意識は何ですか?
- ・あなたが開業する際に重視したことは何ですか?
- ・仕事で熱中したことは何ですか?
- ・本気になったことは何ですか?
- ・あなたの理想の人物像は誰ですか?
- ・あなたの夢や目標は何ですか?
これは質問の一例ですが、こうした自分のこれまでの出来事や考え方を整理した上で、
あなたの人生のストーリーを作っていくんです。
履歴書のような項目を羅列しただけのプロフィールでは無く、ストーリー仕立てのプロフィールは、読んでいて面白いですよね。
こうしたプロフィール作りで共感を覚えてもらい、インターネット上でも親しみを感じてもらうようにしてみましょう。あなたのプロフィールはどんな物語になるか考えてみてください。
プロフィールは商品説明
ここまで読まれた方はお気づきかもしれませんが、先生業にとって、プロフィールは、商品説明と同じです。
それは、なぜか?
理由は、先生業は多くの場合、『経験』があなた自身のウリになる場合が多いからです。
人は逆境を解決した話に興味を持ってくださるわけです。あなたのプロフィールでは、どんなところに人が興味を持つでしょうか?プロフィールを作り込むだけで、顧客からの反応が変わります。
伝達力
先生業のサービスはわかりにくいのであなたの「価値」を「言葉」に落とし込まないと仕事獲得に結びつきません。
その価値を伝える手段として
- ・肩書
- ・キャッチコピー
- ・プロフィール
を創りこんでおくことが重要になってきます。
この中でも、プロフィールは一番文字数が多く作成に悩む人が多い内容です。そこで今回は、プロフィールについて考えてみましょう。
【あなたのプロフィールは、顧客を獲得できるようにちゃんと作りこめていますか?】
僕がこれまで見てきたプロフィールの多くは、とても”勿体ない”プロフィールになっています。
- ・単なる時系列の経歴書
- ・仕事に関係ない内容ばかり
- ・自慢じまんジマン
などなど、プロフィールを武器にできている人は1割もいません。先生業は、”人”が商品です。先生サービスに興味を持った人は、多くの場合に、「この先生って、どんな人なんだろう?」と考えます。
その時に、「勿体ない」プロフィールでは「ふーん」で終わってしまう。
その結果、顧客獲得につながりにくいんです。
そうではなく、プロフィールを見て「さらに興味が強くなった!」「この先生にお願いしたい!」といったように思ってもらうためにはどうすれば良いか。それを考えなければいけません。
5つのパートに分ける
「プロフィールは、5つのパート」に分けて考えてください。
それが、
- 1.基本情報
- 2.仕事概要
- 3.ストーリー
- 4.実績・経験
- 5.理念やビジョン
の5つの部分。
この部分を書くことで、見込み客が共感し、「この先生にお願いしたい!」と思ってもらえるようになるんです。この5つのパートが大切です! と伝えると、「なるほど、その5つの部分を書けばよいんですね!」と、言われます。
ところが、実際にプロフィールを完成させられるのかというと、実はけっこうハードルが高い。その理由は、プロフィール材料の「洗い出し」と「選ぶこと」が難しいためです。
プロフィールでは、あなたの人生の出来事の中でどの出来事をピックアップして掲載するかがポイントになってきます。
まずは、「洗い出し」について。これは、自分自身でやってきたことの事実を整理する必要があります。これを”自己棚卸”といいます。
自分の過去をひたすら洗い出す。こうして、自分自身のプロフィール材料を洗い出してもらいます。次に、「選ぶこと」について。
棚卸した内容から自分のプロフィールに盛り込むべきポイントが何なのか選定する必要があります。
自分の強みと連動させる
ポイントは、自分自身の強みに連動させること。
プロフィールで伝えたいメッセージを決めて、そのメッセージを伝えるための出来事を選ぶ。この発想が超大切です。
洗い出し、選択することを通じてプロフィールに盛り込むべき要素を決定していきます。本気で成果を出そうと思えば、自分自身のことを深く見つめなければなりません。
その過程で、
- ・自分が本当に何をやりたいのか
- ・何ができるのか、得意なのか
- ・何をすべきでないのか
- ・誰が本当のお客様なのか
- ・提供すべき商品サービスは何なのか
などが見えてくるんです。
とはいっても、「洗い出す(思い出す)」のも大変だし、何の項目を盛り込むべきなのかという「選択」も大変。正直、簡単ではありません。
なので、お勧めは2つ。
お勧め1
1つ目は、相互に質問をしてアドバイスをする仲間を作ってください、ということです。
人間は、人とのコミュニケーションで得られる気付きはたくさんあります。しかし、自分自身の強みや棚卸について話をする機会というのは多くありません。
そこで、同じ目的を持った仲間(自分の強みを明確にしたい!と思う仲間)を作ってみてください。モチベーションも維持できますしね
お勧め2
2つ目は、その仲間同士の議論を方向付けをできる共通言語を持つこと。
これまで、たくさんの「上手くいかない勉強会」を見てきました。
その勉強会では、なんとなく集まって議論するんだけども、要点を外していて時間ばかり浪費している勉強会。多くの場合に「共通言語」がないので議論がかみ合わないんです。
そうではなく、その仲間同士の議論に共通言語を持つことで、議論がかみ合いより発想が豊かになっていくんです。ここに、僕が関わることはもちろんですが、それ以上に仲間同士の議論で気づきを得られることが多々あるんです。その前提として、講義の中で話している共通言語があること。これで、議論が加速していきます。
是非、あなたも
・悩みを共有し、議論できる仲間
・議論がかみ合う共通言語
を準備してみてください。
仲間と共通言語。
こうした「環境づくり」を行うことで自分自身の経験の洗い出しと選定が進み、
プロフィールに盛り込むべき要素が定まってきます。
顧客獲得できるプロフィールの作り方
少し長くなってきたのでまとめますね。
顧客獲得できる先生プロフィールの作り方の手順は、
1.環境づくり
→自己棚卸する仲間と共通言語を準備する。
2.自己棚卸
→仲間との質問・対話を通じて自己棚卸をする。
3.訴求すべきポイントの選定
→棚卸結果から、自分自身の強みを明確にして訴求すべきポイントを選ぶ。
ここも仲間との議論が、客観的な意見と気付きを得られる!
4.ストーリーの作成
→その訴求ポイントを伝えるのに最もふさわしい出来事を選定し、プロフィールに盛り込む。
5.プロフィールの他の部分を完成させる
→基本情報、仕事概要、実績・経験、理念・ビジョンのパートを創りこむ。
その際には、各パーツで訴求すべきポイントを一貫させること。
といった感じです。
どうですか?
是非、あなたも自分自身の顧客を獲得できるプロフィールを創りこんでいってください^^
失敗するプロフィール
プロフィール作りで失敗する5つの罠について、お伝えしておきます^^
プロフィール失敗の5つの罠は、この5つ。
- 1.時系列に事実を列挙してしまう。
- 2.ポジショニングにもとづく価値が表れていない。
- 3.単なる自慢になっている。
- 4.人が登場しない。
- 5.理念や想いが無い。
以前に作って大失敗したものはコチラです。
===
神戸大学発達科学部卒業後、日本電気株式会社(NEC)にて
システムエンジニアを経て、業務改革、内部統制、経営管理を
中心としたコンサルティングを経験。
その後、一橋大学大学院(MBA)に進学。
在学中に、「想いの種をカタチにしてワクワクする世の中を創る」
という理念のもと、(株)○○を創業。
コンサルティングや教育を中心とした事業展開を進める。
専門は起業・創業、Web活用、チーム創り、志研修。
システムアナリスト、ソフトウェア開発技術者、中小企業診断士、
一級販売士などの資格を保有。趣味はスキーとサルサダンス。
===
如何でしょうか?このプロフィールは魅力的に見えますか?
おそらく、
「うーん、、、分かるけど。。。」
といった感じではないでしょうか。
このプロフィールは、僕の5つの罠で言うところの
2.ポジショニングにもとづく価値が表れていない。
3.単なる自慢になっている。
4.人が登場しない。
に当てはまってしまっています。
そもそも、この悪い例のプロフィールは何を訴求したいのかが全く分かりません。
また、なんとなく凄そうな単語を並べることで自慢感が出てしまっています^^;
さらに、自分中心で、人、つまりお客様などを感じることもできません。
こういったプロフィールでは、当然、仕事なんて取れませんよね。
繰り返しですが、プロフィールは、基本的にこの5つのパートで構成してみてください。
1.基本情報
2.仕事概要
3.ストーリー
4.実績・経験
5.理念やビジョン
この5つのパートをしっかりと作りこむことでお客様を獲得できてしまいますから、皆さんのプロフィールを見返してもし失敗するプロフィールならこの5つのパートを取り入れてみてください。