【講師インタビュー】学びを実践に活かす研修を目指して~辻本光邦~

今回のインタビューは、志師塾卒業生の辻本光邦(つじもとみつくに)さんです。辻本さんは、企業で営業現場や人材育成の研修講師を経験した後、ご自身で創業した株式会社インサイトパワーズの代表として、大企業の人材育成研修を行う一方で、現在は志師塾「研修講師養成講座」の立ち上げを行い講師として活躍されています。

志師塾との出会いと学び、卒業後は講師としての志師塾との関わりについて、お話をお伺いしました。

―辻本先生の現在のお仕事について、お教えください。

私は、企業の人材育成のコンサルティングや研修の仕事を行っています。単に、知識・スキルを習得する一過性の集合研修ではなく、企業の根幹である「人材育成政策に関わる支援」をしています。

現在、多くの企業が抱える悩みの一つとして挙げられるのは、「30代の管理職、あるいは管理職候補者に、新しいビジネスを生み出す力がついていない」ことです。バブルが崩壊し、景気が大きく後退しつつあった2000年代に入社し「新しい事業やサービスを生み出すことより、むしろコスト削減や業務効率化の目標を与えられ、いかにそれを実現するか」で育ってきた世代です。

近年の市場環境の変化が激しい中で、「新しい価値を生み出せ、世の中にないサービスをつくれ」と言われても、育成過程にそのようなテーマが少なかったため困難を抱えているのが現実なのです。私が行う研修は、選抜型のプロジェクト形式で4ヶ月程度の期間です。

仕事に対する意識と行動を変え成果を出すために、組織や上司を巻き込み進めていく研修が大半です。研修受講者との個別面談はもちろん上司との個別面談も行い、上司と部下の関係性を考えながら新しい価値を生み出す人材の育成の支援をしています。

辻本さん-5

―辻本先生はどのようなきっかけで志師塾に通われたのでしょうか?

志師塾に入塾した理由は、「新規のお客様をどのように獲得するか?」という悩みがあったからです。私は独立をして、2010年の12月に現在の会社を立ち上げました。それまで、外資系の研修会社に勤め大手企業に対する研修講師の経験があったため、独立しても以前のお客様から仕事がすぐ来ると思っていたところがありました。ところが、独立してみると思ったほど仕事がきませんでした。

独立前にお世話になったお客様からは、「以前の会社にいたときと同じ研修はできないですよね。何ができるかわからないから、依頼できないし、他の会社にも紹介できないです」と言われて、これが現実かと思い、初めて自分の考えの甘さに気がつきました。
そこで、新規に法人のお客様を獲得するために、WEBを活用することを考えました。もともと、WEBによる集客の力は大きいと感じており、早速2013年の10月から3ヶ月間「WEB集客講座」に通い始めました。

―実際に志師塾に通われて得たものは、どのようなことでしょうか?

私が、志師塾で一番得たものは「人脈」と「人脈構築のための知識」です。今まで知らなかったWeb構築の知識やスキルももちろん多くの学びはありましたが、実践のための人脈とそれをどのように構築するのかの知識を得ることができたのが最大の収穫です。
志師塾に通った後、いろいろ動いてみて分かったことですが、大手企業に営業していきたいと思っていても、大手企業はホームページからではなかなか直接仕事の依頼はきません。

やはり、一番重要なことは、講師として信頼できるかどうかであり、ホームページは、紹介の後の確認として重要な位置づけになります。そのため志師塾での人脈により紹介して頂くことで、営業先が非常に広がりました。

関心を持って頂いたあとで、ホームページの存在と構築の仕方が大切になるのです。そして、志師塾では、信頼を獲得する大切さと方法も学びました。信頼は失うのは一瞬ですが、信頼を獲得するのは本当に難しいことです。

特に、企業研修のようなサービスで評価が悪かった場合、「もう一回チャンスをください」と言ってもいただけることは、まずあり得ません。紹介していただいたからには、研修講師として成果を出して信頼を得ることが一番大切です。

辻本さん-2

―志師塾で学んだ後に、自身の研修講師としての仕事の仕方は変わりましたか?

志師塾で自分のこれまでの経験と企業にどのような研修が求められているか、試行錯誤しながら考えた研修が「1on1(ワンオンワン)」の研修です。これは、育成する人材を個別に支援していく形態です。
今、企業では、部下を持つ中間管理職が忙しすぎて、部下の育成が十分にできてないという問題を抱えています。さらに企業からは、「研修での学びを実践に活かす」ということが、強く求められています。「実践しない学びはいらない」とも言われます。
そのため集合研修と合わせて「1on1」の研修による個別フォローを組み合わせる研修を提案して行っています。大手研修会社は、このような手間がかかる個別対応は面倒なためフォローはあまりやりたがりませんが、私は自分一人なので、そこまでできるのです。

―志師塾に通った後、どのような成果が出ましたか?

この1on1の研修は、上司を巻き込み実務を前に進める強制力を持つため、実施後は必ずと言っていいほど成果が出ます。研修を採用していただいた複数の企業からは、研修実施による結果が違うというところを感じていただき、「辻本さんに研修をやっていただいてよかった」「ぜひまたお願いしたい」と継続していただけるようになりました。
また、人脈も増えネットワークが広がり、いろいろな研修のお仕事を依頼されるようになり、見える成果として、志師塾に通う前後で、売上は2倍以上になりました。

辻本さん-3

―志師塾の講師をはじめたきっかけを教えてください。

2017年の2月から「研修講師養成講座」を開講しました。講座自体を私が立ち上げて、研修コンテンツもすべて私が考えて立ち上げたものです。近年、企業の管理職経験があり定年退職して起業した人や企業のコンサルティングをするため独立した人の中には、研修講師になりたいという人が、非常に増えています。過去の自分の経験を活かせる仕事を考えたときに、「研修講師」だと考える人は非常に多いと思います。

しかし、大企業での役職経験や輝かしい経歴があれば、研修講師として引く手数多だろうと誤解している人が多いのも事実です。誤解している人は、必ず営業で躓きます。そのため研修講師の仕事をいただくには、まず意識面を変える必要があると感じています。

そして、その上で研修コンテンツやデリバリーという実施方法や進め方が重要になってくると思い、この講座を開講しました。

―辻本先生の講師としての強みはどのような点ですか?

私のセールスポイントの1つ目は、人材育成の現場に長い間関わり、また営業としてビジネスの現場にも関わってきたことです。さらに、日本企業、外資系企業の両方を経験しているため、おおよそ企業の様子や人材面での悩みがわかることだと思っています。
講座の受講生の経歴や年齢は様々です。そのため受講生の研修先も大手企業、中小企業の社長、一般のお母さん方など多岐にわたります。私は、個々の受講生の方の話を聞いた上で、「では、どのような研修メニューが有効なのか?」ということが、自然にアドバイスできます。
そして2つ目は、企業研修で取り入れている「1on1」のやり方で、進めている点です。1回の受講生は10人程度の少数に絞り、講座の準備や添削、個別面談を徹底的に行い、一人ひとりに向き合いフォローをしながら進めています。

そして、研修講師としての仕事を受注するための行動を計画させて、実際に行動してもらいフォローを行うなど、この講座でも「研修での学びを実践に活かす」ことを徹底しています。

― 一人ひとり個別で対応されているのですね

やはり受講生を個別にサポートする理由は、伝えたいことは共通だけれども、その使い方が個人により違うためです。具体的な行動やフォローまで、手を差し伸べないと、絶対に教えたことや学んだことは活かせないと思うのです。

そのため講座では、大事な考え方と事例について話をして、受講生の個別の事例に落とし込む個別面談にこだわっています。これにより、学びが活かされる可能性が格段に高まると思っています。
また、このやり方の良さを実感するのは、受講生それぞれの変化が見てとれる時です。「この人講座の開始前と後で話していることが、まったく変わったな」という人もいます。やはり、行動して結果が変わってくる人を私はこれまでたくさん見てきたので、個別対応のやり方がいいと思っています。

―講師をしていて良かったと思うことは、どのような時ですか?

やはり一番嬉しいのは、受講生が成果を報告しにきてくれる時です。「研修会社と契約ができました。直接企業と契約が獲れました。営業先を紹介していただきました」など、受講生の成果は多く出ています。
「研修講師養成講座」は開講して、まだ2期を終了した段階のため卒業生は20人程度の少数ですが、「成果を出したい」という欲求が非常に強い人が多いと感じています。

講座の卒業後と研究会を開催して、お互いの状況を把握したり悩みを聞いたり、そこで案件を紹介し合うことで繋がっていますから、貴重な人脈ができています。
また、私自身も受講生の人からエネルギーをもらうことも多くあります。

 

―今後、辻本先生が目指している姿を教えてください。

研修講師はいろいろな人がいます。親しくしている方の中には、70代半ばで現役の講師の人もいます。しかし、私はそこまではやりません。50代後半になりますが、講師で登壇するのはあと4~5年ぐらいにして、後進を育てたいと思っています。
実は「研修講師養成講座」を開講した理由のもう一つに、信頼できる外部の講師を発掘するということがありました。そして、将来的には、私は営業にまわり、企業研修自体やってもらうための“良い講師”を自分で養成しなければと考えたのです。
良い講師とは、受講生の悩みに向き合えるのが、その条件だと思っています。受講生の悩みに向き合うためには、経験から来る価値観であったり、実際に行動を促せるフィードバックの力だったりもします。

実際に研修講師として、「良いこと、良くないこと」をしっかり伝えて、受講生に腹に落ちするよう、はっきり伝えられる力を養えるように指導しています。

―最後に、辻本先生が受講生として講師として感じる志師塾の良さを教えてください。

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私が感じる志師塾の良さは、「同じことで悩んでいる仲間がいる」ということだと思います。結局、独立した後に、一人で悩んでいても先に進まないことが多いですよね。
受講生の経歴や目指す姿はそれぞれ違いますが、独立して「どのように仕事を増やすか?」という悩みは、意外と一緒です。やはり、すべての受講生が仕事を増やしたいと考えています。

特に、独立して間もない頃は、家族に反対されている人もいれば、私の経験と同じように新規のお客様が見つけるのに苦労している人もいると思います。そして、困っていても困っているとは言えない人もいると思います。
同じ悩み、同じ目標を持っている人はたくさんいるので、仲間と出会ってお互いに研鑽して、刺激し合う非常に良い機会になると思います。
私は、講師として難しい理論を教えるわけではありません。受講生の皆さんが「これをやりたい」と思っていることに対して、背中を押してあげることが仕事だと思っています。
これからも講師として、たくさんの受講生の方の背中を押していきたいと思います。

取材を終えて

今回お話を伺った辻本さんは、ビジネス現場での豊富な経験と研修実績をお持ちです。その経験を生かし、「研修講師養成講座」では、受講生一人ひとりにしっかりと向き合う個別対応により、具体的な成果が出るように指導されている様子がわかりました。
辻本さん自身も独立当初、新規での仕事が思ったほど獲り込めず「自分の考えに甘さがあった」ことに気づきました。しかし、辻本さんはそこで止まらず、一歩踏み出したからこそ志師塾と出会い、研修講師としてさらに飛躍を果たせたのだと思います。
ぜひ、辻本さんが講師を務める「研修講師養成講座」に参加して、「実践に活かす研修」を肌で感じてはいかがでしょうか。

文:佐藤 智人(中小企業診断士)/ 編集:志師塾「ビジネス百科」編集部

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