ベストコンディションで今を幸せに生きるために 〜ベストコンディションコーチ・齊藤ゆめ(さいとうゆめ)さん~

今回お話を伺ったのはThanks motherの『社長のためのベストコンディションコーチ』齊藤ゆめさんです。ベストコンディションコーチという言葉はあまり馴染みがないかもしれませんが、齊藤さんの想いが集約された肩書です。齊藤さんは三度の志師塾通塾を経て、この肩書と出会いました。そして、齊藤さんのこれまでの決して平坦ではない歩みを通して形作られた肩書でもあります。齊藤さんのお話は、「幸せとは?」という問いの元に、自分の生き方やキャリアを考えさせてくれるものとなっています。ベストコンディションコーチとは何か、そこに込められた想いはどんなものか、齊藤さんのこれまでの歩みと共に伺いました。

現在のお仕事について

ベストコンディションコーチとは、「体・心・人・金」の四本柱のトータルコーディネートを通して、人の健康そして幸せに寄与するお仕事です。齊藤さんは、マインドフルネスと東洋医学、そしてプロコーチの知識・スキルを総合的に活かして、お客様の相談に応じます。栄養学に基づいた料理教室や、プロコーチの技術によるコンサルタントとは違っています。例えば、お客様から「医師から中性脂肪の数値を指摘されたからダイエットしたい」という相談が寄せられることがあります。一般的には「食事制限しましょう」「運動量を増やしましょう」といったアドバイスがなされ、そのための生活改善プログラムが組まれるでしょう。しかし、齊藤さんの場合は少し違います。根本的な原因の突き止めが行われるのです。
齊藤さん「なぜ中性脂肪が増えたのでしょうか?」
お客様「近頃、暴飲暴食の傾向があるんだよね」
齊藤さん「なぜ暴飲暴食してしまうのでしょうか?」
お客様「イライラして食べてしまうことが多いように思うな」
齊藤さん「どんな時にイライラしますか?」
お客様「実は経営している会社の資金繰りがうまくいっていないんだよね」
といったやりとりがなされます。ダイエットの根底にある会社の資金繰りという問題を明らかにしてそこにアプローチすることで、一時的な解決にとどまるのではなく、根本的にコンディションを良くすることを目指すのです。齊藤さんは、税理士や弁護士といった士業の方や、トレーナーやカウンセラー、また医師とも連携して、お客様の現在のコンディションを良くするために必要な専門家を紹介しています。このように、体だけ、心だけではなく、人のコンディションをトータル的にコーディネートするため、その人の全体を掘り下げて見た上で、必要な根本処置を考えるのが齊藤さんの仕事です。

生き方を考える料理教室

体調をくずしたことをきっかけに

齊藤さんは大学で家政学を専攻しました。大学卒業後は子どもたちに環境教育をしたいと考えていましたが、その願いは叶わず、大学卒業後は受付や看護助手などの仕事に就きました。
転機が訪れたのは、第一子出産直後の事です。過労から体調を崩して風邪をこじらせ、入院して寝たきりになり、最終的に難病指定までされる事態になったのです。そして医者から言われたのは「第二子はあきらめてください」との言葉。4人の子どもがほしいと願っていた齊藤さんにとっては大変なショックでした。しかし、実はこれは誤診で、難病でもなく、風邪薬の副作用が原因の体調不良だったのです。
とは言え、薬の副作用は体にさまざまな悪影響を与えており、第二子を授かるためにも体質改善が必須でした。その中で出会ったのがマクロビオティックです。マクロビオティックを実践した食生活によって、体質改善に成功し自然治癒力を高めることができ、無事に第二子を出産することができたのです。そして、出産後も元気に過ごす齊藤さんの姿を見た方々から、その秘訣を教えてほしいと頼まれて料理教室を開くことにしました。

自分のものさしを作る

齊藤さんの料理教室はただ料理を教えてくれるだけの教室ではありません。そこは生き方を考える料理教室でした。教室では「自分がどう生きるかを考えて食べるものや食べ方を選びましょう」、「目の前の食べ物がどこからどのように来たのかを考えて食べましょう」といった話がなされました。また、齊藤さんはいつも「自分のものさしで考えましょう」と生徒に伝えていました。自分のものさしを作ることで、自分なりの幸せを感じることができ、他人を自分のものさしで測ることもなくなるからです。そして、自分のものさしを持つことで今を楽しく幸せに生きることができるからです。
齊藤さんがこうしたことを考えるようになったきっかけの一つが齊藤さんのお母様の存在でした。お母様は齊藤さんが第二子を出産した直後にくも膜下出血で倒れ、高次脳機能障害と認定されました。その後、齊藤さんは両親と同居し、お母様のくも膜下出血再発防止のために徹底した食事制限でお母様を世話しました。その甲斐あってくも膜下出血は再発せず、お母様の体調はみるみる回復していきました。しかし、お母様が発したのは「死にたい」という言葉でした。それは、食事制限で我慢し続ける苦しみから出た言葉でした。この時、齊藤さんはその人自身のものさしの大切さを実感しました。あれはダメこれはダメと制限するのではなく、様々な選択肢とその結果を知った上で、本人が自分のものさしで自分にとってベターな選択をできることが、今を幸せに生きること、そして人生の幸せにつながるのだと感じたのです。
齊藤さんはマクロビオティックを学ぶ中でマインドフルネスに出会い、マインドフルネスの勉強もしました。また、その中でコーチングとも出会い、プロコーチとしての資格も取得しました。一方で、料理教室は盛況にも関わらず、受講料が安く、厳選された材料や器具にかかる原価が高いため利益はほとんど出ていない状況でした。さらに、自宅での教室開催だったこともあり、生徒数を増やせないという制限がありました。教室の準備にもかなりの時間がかかることもあり、齊藤さんの負担は限界に達しようとしていました。

三度の志師塾通塾

こうした状況を打破して、一人でも多くの方に料理教室を体験してもらうにはどうしたら良いかを知りたいと思い、齊藤さんは志師塾に通うことにしました。そして、志師塾で自身のスキルを見直し、ポジショニングを行った結果、『花粉症の悩みを解決する料理講師』というキラーコンテンツを持って活動していくことを決めました。
ところが、卒業直後にダイエットの指導をしてほしいという依頼を受け、それに応えるうちにダイエットの先生としての評判が高まっていきました。志師塾で学んだマーケティングや集客の技術を活かしつつダイエットの指導を続けていくと、顧客は増え続けて単価も上がり大きな売上を上げることができました。しかし、齊藤さん自身はダイエット指導がしたかったわけではなかったため迷いも感じていました。そして、もう一度志師塾に通って今後のプランを考え直すことに決めました。ところが、二度目の志師塾では、周囲の勧めもあってダイエット講師としてのプランを考えることに終始してしまい、そのまま卒業を迎えたのです。一方で、食べることは命や人生に関わる事なので中途半端な気持ちで関わりたくないという葛藤は常に存在していました。そして、食べることをはじめとする総合的な支援によって人のバランス(=コンディション)を整えることをしたいという想いが形作られていき、もう一度志師塾に通って自分を見つめ直すことに決めました。齊藤さんは「今思うと、一度目と二度目の通塾では料理ありきになっていて、自分の棚卸が不十分だった」と言います。三度目の志師塾では真に自分と向き合って自身の棚卸を行い、『ベストコンディションコーチ』の肩書で活動していくプランを練ることができました。

大切にしていること

幸せのかたちは人それぞれ

現在齊藤さんは、ベストコンディションコーチとして主に企業の経営層の方のコンディションを整える支援をしています。電話やメールで相談を受けることもあれば、一日を共に過ごして話を聞くこともあります。また、食事をしながら、建築物を見ながら、美術館で作品鑑賞をしながらその人の感性の幅を広げるためのコーチングなど、コーチングの方法は様々です。常に意識しているのは、お母様との経験から学んだ、その人にとっての最適を考えるということです。人によって幸せのかたちは違うのです。「ベストを知ったうえで、ベターを選択してもらうコンディションコーチとも言えるかもしれません」と齊藤さんは言います。それぞれがそれぞれのベターを選択することで今を幸せに生きてほしい、それが齊藤さんの願いです。

健康経営への想い

齊藤さんは、2019年に一般社団法人健康経営推進協会を立ち上げ、その代表理事としても活動しています。健康経営推進協会では、経済産業省の健康経営優良法人認定取得のプロセスを通じて企業の健康経営推進を支援したり、助成金の活用提案や専門家紹介を行ったりしています。また、企業の管理者向けメンタルヘルス研修や、学校・教育機関向け健康づくりに関する研修、さらに従業員間のコミュニケーションを高めるための企画・実践のサポートなどを行っています。健康経営について齊藤さんは「経営者が社員を家族のように考えること」と言います。福利厚生を手厚くする、受動喫煙をなくす、あるいは働き方改革を進めるといったことにとどまらないのです。齊藤さんは、経営者が企業のビジョンを大切にしてそれを社員に伝える手段として健康経営を活用してもらい、それが社員の愛社精神や働きがいにつながってほしいと願って、健康経営推進の活動を進めています。

1位を目指して

 齊藤さんの目標は「日本が世界幸福度ランキング1位になること」です。世界幸福度ランキングとは、国際連合の関連団体が毎年調査・発表している統計です。2019年、日本は58位でした。首位はフィンランド、2位はデンマーク、3位はノルウェーと続き、上位は北欧諸国が占めています。齊藤さんは日本が1位になるためのヒントを得るために、2019年夏にデンマークに視察に行きました。そこで感じた幸せの秘訣の一つは、デンマークの人が今を楽しんで生きていることです。そしてそれは齊藤さんがいつも意識してきたことでもあります。
これからも齊藤さんは、日本が世界幸福度ランキング1位になるために、今を幸せに生きてベストコンディションという幸せを感じられる人を増やすために活動していきます。 

文:田畠侑樹(中小企業診断士)/編集:志師塾「先生ビジネス百科」編集部

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