“人に読まれる”インタビュー記事の書き方

他者と対話をして情報を引き出し、それをアウトプットする…先生業の仕事における様々な場面は、実は「インタビュー」の機会で溢れています。それにも関わらず、その方法を学ぶ機会はあまり多くはありません。

本記事では、インタビューの概念をご説明するとともに、実際にインタビューを行い、そのインプット内容を「人に読まれる記事」としてアウトプットしていく際の、効果的な書き方についてご紹介していきます。

インタビューとは

はじめに「インタビュー」とは何なのか、その概念を整理していきましょう。

英語の「interview」の由来は、接頭語の「inter (互いに、相互に)」+動詞の「view(見る、眺める)」であり、中世フランス語が語源とも言われています。

つまり、インタビューというのはただ一方的に話を聞くだけではなく、相手と双方向的にコミュニケーションをした結果、本音や深い部分の話を引き出すための行為だと言えます。

インタビューの目的と進め方

よいインタビューを行うためには「何のためのインタビューか」という目的の設定が欠かせません。たとえば、深い話を引き出すため、話を整理するため、話の裏をとるため…などの目的を決めることで、インタビューの効果的な進め方はおのずと決まります。例えば、インタビューの目的の例と、それに合った効果的なインタビューの進め方を3つ挙げると、以下の通りです。

①深い話を引き出す…とことん掘り下げて聴く
②話を整理する…整然と、順序だてて聴く
③話の裏を取る…結論にもっていくために相手を誘導する

上記に挙げたような、インタビューの目的と進め方のバリエーションを意識して使うことができれば、インタビュー対象者とのコミュニケーションが弾み、記事に仕上げる際の品質もぐっと高まります。何のためにインタビューをするのか、どのようなことを聞き出したいのか、読者に提供する価値は何か、この3点を明確にすることを常に意識しましょう。

事前の情報収集が、インタビュー成功のカギ

インタビューを行う前に必ずやっておきたいことが「事前の情報収集」です。収集すべき情報には大きく分けて2種類あります。

1つ目は、インタビュー対象者に関する情報です。経歴や仕事の実績などのプロフィールが該当します。著名な方であれば、ネット上での検索や著書などで情報収集することができるでしょう(ただし、情報収集にネットを利用する際は、参照している情報の掲載元が信頼のおけるソースであるかどうかの注意が必要です)。あまり著名ではない方の場合、率直にプロフィールの事前送付をお願いすることも有効です。

2つ目は、テーマに関する情報です。インタビューのテーマについて事前にネットや新聞・書籍などのメディアに目を通しておき、基本的な情報は頭に入れておく必要があります。

これら2種類の情報を収集しておくことにより、インタビュー本番でより深い話を引き出しやすくなるとともに、仮にインタビューが想定どおりに進まなかったとしても、事前情報を補完することで一定以上の品質のアウトプットができるという効果があります。

インタビューで活用できるヒアリング技法

インタビューの際、いくつかのヒアリング技法を活用することで、対象者の方からの話を引き出しやすくなります。以下にその一例をご紹介します。なお、これらの技法は、2,000人を超える経営者とのインタビュー経験を持つ原正紀さんの著書『インタビューの教科書』(同友館)でも紹介されている内容です。

①傾聴:神経を集中して聴き受け止める

②アクティブリスニング:感嘆(「すごいですね!」)・共感(「私もそう思います」)・感想(「複雑なのですね」)・疑問(「本当にそうですか?」)などの相槌を使い分けることで、聞き役でありながら話の流れをコントロールする

③反射:相手の言った重要な言葉を繰り返す

④俯瞰:一歩引いて広い視野から相手に考えさせる

⑤沈黙:相手の話が混乱した時に整理を促す

⑥ペーシング:相手の行動・態度に自分の行動・態度を合わせることで親近感を感じてもらい、本音を話しやすくする

上記のヒアリング技法の他にも、話すスピードの緩急、声量の大小、身振り手振りや表情の組み合わせなどにより、話のテンポや流れをコントロールしやすくなります。

また、インタビューにあたっては5W2H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、いくらで)を明らかにする、疑問点があったら「それはどういうことでしょうか」「もう少し詳しく説明いただけますか」と掘り下げる、深く知りたいことは同じ質問を別角度で聞く、などのテクニックも効果的です。ぜひ意識してみてください。

インタビュー記事の構成と書き出し方・締め方

インタビュー内容を記事にする際、構成上の重要なポイントとして「時制」があります。「現在(G)」→「過去(K)」→「現在(G)」→「未来(M)」という、「GKGM」の順序で表現することで、読者は安心して記事を読むことができるようになります。

『プロ論。』シリーズ(徳間書店)や『外資系トップの仕事術』シリーズ(ダイヤモンド社)など、100冊以上の書籍を上梓しているブックライターの上坂徹さんの著書『10倍早く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社)によると、「書き出しの役割は『その先』を読みたいと思ってもらうこと」であり、「『締め』の文章は読後感に直結する」と書かれています。「書き出し」と「締め」はそれほど、文章において重要な位置を占めるのです。

読者が「その先」を読みたくなるような、魅力的な書き出し方のパターンには、以下のようなものがあります。

①相手の思いや考えを端的に表す言葉から
②相手の活動や仕事を象徴的に表すシーンから
③その人を取り巻く状況から
④読者が最も関心のあることから

「読者の心に残る」余韻のある締め方にも、同様にパターンがあります。

①相手の抱負で締める
②相手の魅力を伝える言葉やエピソードで締める
③自分の感想を綴って締める
④結論やまとめを書いて締める

これらの構成・書き出し方・締め方を意識して組み合わせるだけでも、あなたのインタビュー記事はぐっと読みやすく、読者の方を惹きつけるものになります。

※過去の先生ビジネス百科の記事もぜひ参考にしてください。

すぐに使える記事・文章の書き方
簡潔に要点を伝える「PREP法」、承認を得る場合に使える「SPGA法」、理解しやすい読み物を書ける「GKGM法」など、説得力のある記事や文章を効率良く書くための3つの代表的なフレームが紹介されています。

はじめてのインタビュー記事の書き方
取材までの準備、取材当日の流れ、および記事の執筆の各段階において、必要となる準備や心構え、ノウハウが紹介されています。

効果的なタイトル・見出しのつけ方

読者の方に注目してもらうためには、タイトル・見出しを効果的なものにする必要があります。具体的には、以下のような観点があります。

①記事や節の内容を象徴するようなフレーズにする
②長すぎず、短すぎず、リズムよく
③具体的な事柄を表現する
④ターゲットを見出しに入れる

文章を書いた後に、タイトルや見出しに上記の要素が含まれているかをぜひ確認してみてください。

いかがでしょうか。本記事では、インタビューの概念をご紹介し、事前の目的設定および情報収集、インタビュー時のヒアリング技法、インタビュー後の記事構成と書き出し方・締め方、効果的なタイトル・見出しのつけ方などについてご紹介してきました。

多くの人に読まれるインタビュー記事を書くことは、執筆者であるあなたご自身の成長や経験になるだけでなく、掲載された取材対象者の方にとっても嬉しい成果につながります。そこで育まれた信頼関係はさらなるビジネス拡大にも役立つことでしょう。

本記事が、そのための一助になれば幸いです。

文:北村 和久(中小企業診断士)/編集:志師塾「先生ビジネス百科」編集部

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