人気資格から読み解く,コンサルタントの国家資格とは?

中小企業診断士という資格を耳にしたことはありますでしょうか。昨今,人気資格ランキングの上位に位置し,日本経済新聞が調査した「ビジネスパーソンが新たに取得したい資格 」で第1位を獲得するなど人気上昇中の資格です。中小企業診断士は,経営コンサルタントの唯一の国家資格である一方,税理士や行政書士などの他の士業と違って独占業務がないのが特徴です。それなのになぜ人気なのでしょうか。資格取得で得られる知識・スキルなどを中心に,「中小企業診断士」の資格について紹介したいと思います。

コンサルタントの資格とは?

2020年 人気資格ランキング

資格の学校TACが「2020年 人気資格ランキング」を発表しています。
「1位 簿記検定/2位 宅地建物取引士/3位 中小企業診断士/4位 社会保険労務士/5位 税理士/6位 FP(ファイナンシャルプランナー)/7位 公認会計士/8位 情報処理・パソコン/9位 行政書士/10位 司法書士」となり,経営コンサルタントを認定する唯一の国家資格である中小企業診断士が第3位にランクインしています。
また,日経新聞(2016/1/12付)においても「ビジネスパーソンが新たに取得したい資格」の第1位となるなど,人気上昇中の資格になります。

中小企業診断士とは

中小企業の経営診断・助言を担うのが役割であり,中小企業支援法第11条に基づき,国家資格として,経済産業大臣が登録します。
また,一般社団法人中小企業診断協会によると「中小企業診断士は,企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが,中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役,また,専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動が求められています。」とされています。

中小企業診断士の人気の秘密

コンサルタントといえばMBA(経営学修士)が頭に浮かぶ方が多いと思います。ただ,ビジネスパーソンにとって,MBAの取得は時間的にも金銭的にも大きな負担となります。一方,中小企業診断士の学習は,多くのビジネスマンが平日のすき間時間や休日を利用していること,取得の金額もMBAに比べるとさほど要さないこと,が特徴です。また,中小企業診断士の学習を通して,企業の経営に関わる知識を幅広く修得することができ,経営課題について様々な視点で解決できる能力を身に付けることができます。現在の仕事にも活かすことができキャリアップにつながること,また転職,独立をする場合にも大きな強みとなります。

中小企業診断士試験について

試験の内容

中小企業診断士になるまでには,1次試験,2次試験があり,その後の実務補習・実務従事を経て資格の登録となります。
1次試験は,マークシート形式の択一式試験で7科目(経済学・経済政策/財務・会計/企業経営理論/運営管理/経営法務/経営情報システム/中小企業経営・中小企業政策)となります。必要な知識を有するかどうかを試験となります。
2次試験は,中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について,筆記試験および口述試験の2段階で行われます。筆記試験では,組織人事/マーケティング・流通/生産・技術/財務・会計の4科目があり,事例をもとに経営課題・戦略立案などについて問われます。

受験者の属性

2019年度の1次試験は,21,163人の申込者数がありました。男性が約90%,女性が約10%で,年齢別では,20代が約15%,30代・40代がそれぞれ約30%,50代が約18%,60代以上が約6%となっています。幅広い年代が受験しており,知識・スキルの習得などの自己啓発やセカンドキャリアに向けて取得するケースが増えています。

試験の難易度

各人のバックグランドにもよりますが,試験合格までに1200時間~1500時間もの勉強時間が必要といわれています。合格率は,1次試験,2次試験ともに20%前後の合格率となっており,難易度は決して低くありません。ただし,1次試験は科目合格があり,3年以内に7科目のすべてを合格すれば良いです。時間がない人でも隙間時間を活用し科目毎に試験に臨むことが可能です。

2020年度の試験日程

例年,1次試験は8月上旬,2次試験は10月中旬~下旬に実施されます。ただ,2020年は東京オリンピックがあることから,1次試験は,例年より早く7月中旬が予定されています。申込締切が例年より早くなることが予想されるため,一般社団法人中小企業診断協会のHPを3~4月頃に一度チェックしてみてください。

中小企業診断士で得られること

知識

1次試験では,経済学・経済政策/財務・会計/企業経営理論/運営管理/経営法務/経営情報システム/中小企業経営・中小企業政策といった幅広い分野での知識を体系立てて習得することができます。2次試験では,1次試験の知識をもとに,現状分析とあるべき姿の設定,そのGAP(課題)を特定し,課題解決の打ち手・戦略を示すといったコンサルタントの基礎知識・スキルを習得することができます。

スキル

コンサルタントである中小企業診断士のスキルには,「診る・書く・話す」があると言われています。具体的には,コンサルティング(診る),執筆(書く),セミナー・講師(話す)等があります。
中小企業のコンサルティングといっても,事業計画の策定,マーケティング,人事,財務,生産管理,店舗運営,IT導入,補助金活用,事業再生,事業承継など多岐に渡ります。これらの知識・スキルとご自身が培ってきた経験・強みを掛け合わせて,コンサルティングを行っている人が大半です。そのため,他の士業と違って,得意分野が先生毎であるのが特徴です。

ネットワーク

中小企業診断士の学習を通して,同じ試験を志す同志と出会えるのが一番の収穫です。資格学校や勉強会などを通じて,他業種の人と切磋琢磨できる機会を得ることができるのは,普段ではあまりない機会です。
中小企業診断士の活動においても,中小企業診断士の中のみでなく,行政・商工会議所の方々や他士業の方々と連携して取り組みことも多くあります。
このように新しいネットワーク構築が,ご自身の資源となり強みとなっていきます。

まとめ

「人気資格から読み解く,コンサルタントの国家資格」として,中小企業診断士の資格について紹介してきました。本資格を通じて得られる知識・スキル・ネットワークが,今のご自身にとって有益と感じるのであれば,将来に向けてまずはアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。
中小企業診断士もお客様から先生と呼ばれることがある,いわゆる「先生業」です。士業・コンサルタント・講師などの先生業を考えている方は,当サイト「先生ビジネス百科」も参考にしてみてください。先生業に関する各種セミナーを随時開催しています。ぜひ活用してください。

文:佐藤俊一(中小企業診断士/事業承継士)/編集:志師塾「先生ビジネス百科」編集部

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